「ナヌムの家」に暮らして −元「慰安婦」との1週間−

 「ナヌムの家」に1週間、住み込むことになった。「ナヌム」とは韓国語で「分かち合い」を意味する。その「分かち合いの家」におばあさんたち9人が、共同で暮らしている。ソウルから南へ車で約1時間半、京畿道広州郡の田園風景が広がる静かな場所にその「ナヌムの家」は建っている。この9人のおばあさん、実は、元日本軍強制従軍慰安婦(以下「慰安婦」)たちである。

 「ナヌムの家」で暮らす6人を含めた「慰安婦」12名は、2002年3月13日(水)、ソウルの日本大使館の前で日本政府による公式謝罪・補償を求めた座り込みの抗議デモを行った。


 それは、記念すべき500回目の抗議デモである。通称「水曜日集会」と呼ばれているこの抗議デモが始まったのは、1992年1月8日の水曜日。
 


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