自分自身の弱さが分かっているだけに、つらい現場で写真を撮り続けることが苦痛になることもある。
自分を見つめ直し、頭で理解したテーマと現実とのギャップをどのようにバランスよくとっていくのか、いつも揺れ動いている。
自分を見つめてテーマを確認する。写真を撮る。テーマを再確認する。さらに撮り続ける。テーマを確固たるモノにするために、再び自分を見つめる。自分を見つめるということは、自分の生き方を見つめることである。そうつながってきた。
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写真を勉強していたとき、暗室で自分を見つめるコツを得た。その時の感覚は今も忘れてはいない。今年も、1年が始まった。過去15年以上の新聞の切り抜きを整理しながら、さあ、今年はどう自分のテーマを深めていこうか、次の取材計画が固まっていく。 |