私は小・中・高と比較的楽しい学校生活を過ごしてきた。学校の成績はどうでもいい、友だちと楽しくやっていればいい、という生活だった。塾とはまったく無縁だった。小学校の時は、家に帰るとすぐに裏山に登って、友だちと走り回っていた。
大学受験を除いて、受験勉強らしきものはほとんどしたことがなかった。成績が悪くてもまったく気にしなかった。それでも、70年代の日本社会の成績至上主義・エリート主義に巻き込まれていた現実がある。悲しいかな、私も現代の申し子、否が応でも点を取るだけの学校教育を受けてきたのだ。
多様的な考え方、ものの見方をしたいと思っている今、写真に関わることによって、そういう訓練や教育を受けてこなかったんだなあ、と突き放して見ることができるようになった。 例えば、美術の時間には、
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絵を点数化するような教育も受けてきた。小学校の時、運動会の絵を描いた。リレー競争で必死になって走る友だちの姿を描いた。
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