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[第7節] オーストラリアと日本のサッカー

ざっと簡単にオーストラリアのサッカーを説明させてもらったが、では本題のオーストラリアと日本のサッカーを可能な限り、平たく比較してみようと思う。まずは、クラブレベルで。

日本の「Jリーグ」が発足したのは、1993年。それ以前は、アマチュア選手を主体とした実業団チームの「日本リーグ」が国内最高位のリーグだった。昼間は仕事をして、夜に練習する社会人がチームの構成員となっていたため、世界水準で考えればお世辞にも高いレベルのサッカーをしていたとは思えない。しかし、「Jリーグ」がスタートした当年から、日本サッカー界は劇的とまで言える変革がなされた。実際、選手達は社会人からプロ選手に変更しただけで、練習時間の差は生じたものの、技術の飛躍的な進歩はなかったはずである。では、何が急激にそこまで変化させたのか?

一方、今年からスタートした「Aリーグ」では、無駄を排除し、13チームのNSLから少数精鋭の8チームに絞り込み、地元に根ざしたリーグへと生まれ変わった。全ラウンド21試合中、ラウンド12を終え、石田が所属するパースグローリーは8チーム中3位である。