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[第4節] 初めの一歩

8月6日(※※※)の試合結果次第では、プレシーズンカップのリーグ戦敗退が決まるパース・グローリー。プレシーズンのマッチとは言えども力が入る。もし負けるようなことがあれば、8月26日から開幕するAリーグに勝ち星がないまま突入することになる。それだけは避けたい。相手は、前評判でリーグトップ2のニューキャッスル・ユナイテッド・ジェッツFC。タレント揃いのチームである。

しかし、石田には迷いはなかった。気負いもなかった。以前、ヨーロッパのチームに入団テストを受けに行った時、どうしてもこのチームと契約してやる、といった気持ちがプレーを空回りさせていたことを思い出す。しかし1999年、Jリーグの清水エスパルスの時は違った。自分のプレーをしよう、楽しんでプレーをしようと心掛けたことで、結果は出た。シンガポールの時も同じだった。6日の試合でもモチベーションは、あの結果が出た時と同じ気持ちだった。そして、石田はスタメンでピッチに立った。

午後7時05分、ニューキャッスル・ユナイテッド・ジェッツFCのキックオフで試合が始まる。前半は両チームともゆっくりとしたペースでボールを回していたが、地元の利なのか、相手チームの高い位置からのプレッシャーが、さほどなかったことも原因して、パース・グローリーの方が若干優勢に試合を進めていった。