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[第4節] 初めの一歩

7月14日、西オーストラリア州地域リーグ(2部相当)のパースSCとパース・グローリーが練習試合をした後、石田はポツリとこんなことを言っていた。自分のサッカーをしようと思う。監督のサッカーじゃなくて、自分のサッカーを。そして、7月22日(※)、30日(※※)に行われたプレシーズンカップを経験した後も、さらにそう強く感じた。“自分のサッカーをすることが今の自分には最も大切なことだ”と。

22日のアデレード・ユナイテッド戦ではスタメンで出場した。しかし、初戦ということもあり、気負っている自分を感じた。そして、何より自分の動きが監督の指示によって制御されていることに苛立ちを感じていた。サッカーは11人でやるチームスポーツゆえ、監督の指示を受け入れることが大切なのは分かっている。しかし、何のためにサッカーをやっているのか、誰のためにやっているのか、監督のためなのか、クラブのためなのか、といった疑問が頭の中を暴れ回っていた。