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[第13節] 外国人選手

積極的に海外でのプレーを望み、様々な異文化体験で養われた順応性を兼ね備える石田は、外国人選手として4カ国以上の国でプレーしてきた。4月15日にマレーシアリーグ初出場を飾り、現時点でリーグ戦5試合に出場している。外国人選手として相手チームから厳しいマークを受けながらも、石田の挑戦は続く。電話でのインタビューで石田は『今回はレベルの差があることを承知でマレーシアに来ましたが、学ぶこともたくさんありました。自分は外国人選手としてプレーしていますが、オーストラリアで感じたプレッシャーとはまた違うものを感じました。当然結果が一番ですが、得点することも求められました。今まで自分のプレースタイルにはあまり得点を取るということはなかったけど、自分ひとりで試合の流れを変えることをコーチから要求されました。得点を入れ、結果を重視することをいつも以上に意識させられ、この経験は次のシーズンにも活かしたいと思っています』と話す。
  外国人選手にとって異国でプレーするということは、数々の障害が存在する。「外国人枠」「移籍金」「ビジネス」そして「言葉」。しかし、結果が最重視される世界で、自分を支えるものは、やはり実力しかないのかもしれない。


(文責 今城康雄)

石田 博行
1979年8月31日生まれ、神奈川県出身。中学卒業後、単身ブラジルへ。3年の後帰国し、Jリーグ、シンガポールのSリーグとプロ契約。2001年にシドニーのオリンピック・シャークスに移籍。主力選手としてチームの優勝、準優勝に貢献。2004年にパース・グローリーと契約。172cm、64kg。