[第13節] 外国人選手
選手としては、契約期間中の移籍は「移籍金」が発生するため極力避けたいものである。しかし、クラブ側としては、契約満了前に移籍させれば「移籍金」を得ることができる。外国人選手にとってこの「移籍金」は、両チームの貨幣価値が均衡しているなら特に問題にはならないが、もし較差がある場合は頭の痛い問題となる。例えば、現在世界最高の選手と言われているブラジル代表のロナウジーニョが、フランスのパリ・サンジェルマンからスペインのバルセロナに移籍した時、同じEU域内での移籍だったため貨幣価値の差は生じなかったが、これがもしパリ・サンジェルマンから南米のあるチームに移籍した場合、両国間の貨幣価値があまりにも違うため莫大な「移籍金」が発生することになるだろう。選手自身が移籍を希望したとしても、多額な「移籍金」が発生するため消滅してしまう移籍も存在してしまうのだ。こういったことは、自国で移籍を繰り返す選手にとって起こりえないケースであり、外国で活躍する選手ならではの問題となる。
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