しかし、外国人選手を入団させるには、クラブ側もそれなりのリスクを抱える。その１つに「外国人枠」といったものが上げられるだろう。「外国人枠」とは、クラブに登録・出場できる外国人数を規定しているシステムで、登録・出場できる選手の数が、各国のリーグ毎に定められている。幸いといった言葉が当てはまるかどうかは不確かだが、ここオーストラリアにはこの「外国人枠」といった制度はない。しかし日本では、1試合に3人までしか外国人選手を出場させることができないといった規則があるため、どのクラブも外国人選手との交渉はシビアに行なわれる。
　移民の国オーストラリアで「外国人枠」を設けることはナンセンスであり、実際そのような規定はないが、設けない理由としてオーストラリア国内のサッカーレベル向上が上げられる。他国の優秀な選手を受け入れての技術の底上げが急務となっているからだ。