「いや、そんな難しいことじゃないんだ。神の声は確かにこう言ったように僕には聞こえた。“この割れ目はMADISONのバジャイナだ(オ−ストラリアでは女性器ヴァギナのことをこう発音します)。ほかの男のペニスがもうこれ以上ここに入って欲しくなかったら、おまえはこの街のひびというひびを、これから全部縫い合わせて歩くことにしなさい”って。」
「MORIO」
MADISONは笑いませんでした。
|
|
「あなたもし、そのメッセ−ジが私に伝わらなかったらどうするつもりだったの?」
「いや、僕はそれはそれでいいと思ってた。やがて僕はここから帰らなければならない人間なんだし。それに、これはきみに勝手に片思いしてしまった自分の問題なんだから、無理に追っかけたりして、きみを巻きこみたくなかったんだ。」
話を聞きながらMADISONは、縫い目の入ったわれ目の上を繰り返し指先でなぞるようにしていました。
|