今回は、ロケーション別エクササイズの第5弾。床に寝ころびながらお子さんと一緒に遊んでいる間に、またはテレビを観ながらできるエクササイズです。中でも、静止しながら行えるスタティック・エクササイズをご紹介します。
ロケーション:床
激しい動作がないため、ご年配の方でも安心して行えるエクササイズです。寒い日や雨の日が多いこの季節、ぜひ運動不足の解消にも役立てて下さい。
レイジークランチホールド
♦エクササイズの目安 :30秒×2セット
体育座りの状態から腕をお腹の上で組み、上半身を後ろに傾けた状態をキープします。お腹周りのエクササイズとなります。
〈ポイント〉
上半身は腕を組んだりしながらリラックスさせましょう。
〈注意〉
腰を反らせてしまうと腰痛の原因になりますので気をつけましょう。
サイドプランク
♦エクササイズの目安 :30秒×各2セット
横向きの状態で床に肘を着き、床に付けた肘と膝をそれぞれ90度に曲げ、両膝から額のこめかみが一直線になるように上半身を上げて、その状態をキープします。腰周りのエクササイズとなります。
〈ポイント〉
膝を90度に曲げることで安定した状態をつくることができます。
〈注意〉
床に付けた肘は肩の真下になるように身体を支えましょう。
レイジーレックリフト
♦エクササイズの目安 :20秒×各2セット
横向きに寝転がり、地面側の手で頭を支え、空側の脚を真上に持ち上げ、その状態をキープします。下半身のエクササイズとなります。
〈ポイント〉
20秒間しっかりキープできる位置をみつけてから行いましょう。
〈注意〉
バランスが取りにくい場合は、軽く膝を曲げて安定させましょう。
【前島イズム(1)】
〈今月のヒント〉
スタティック(静止)エクササイズのメリット
静止するエクササイズは、関節や腱、心臓などへの負担が少なく、ご年配の方にもお勧めできます。自然に呼吸をしながら、エクササイズすることを心がけましょう。
【前島イズム(2)】
〈今月の出来事〉
初めて努めた審判長
「7月27日~29日、今シーズン初の西豪州の体操大会MAG(Men’s Artistic Gymnastics)ChallengeがState Gymnastics Centre(Loftus Recreation Centre)で行われました。今回の大会は男子のみの試合で、レベル2~6の選手たちが参加しました。国内の規定演技のルールALP(Australian Level Program)が変更されてから初めての試合ということもあり、コーチや審判員側がプログラムの内容を更に深く理解し、クオリティーを高めていかなければならないと感じた試合でした。また、自分にとって初めて審判長を務めた大会となり、貴重な経験となった1日でした。」
▼このコーナーでは読者の皆さんからのエクササイズに関する疑問や質問をお待ちしています。
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前島 一貴 - Kazutaka Maejima
1986年東京都出身。9歳の時に体操競技と出会い、25歳で第一線を退くまで体操一筋。中学生の時には体操種目の床で日本一に。名門日本体育大学の体操部ではキャプテンを務めた。2015年5月の西豪州体操チャンピオンシップで見事優勝。現在、体操クラブでコーチとして子ども達に体操を教える。パーソナルトレーナー有資格者。