今月の人
清水 健介(しみず けんすけ)さん 23歳
両親はタイの孤児が成人になるまで日本から継続的に寄付で支援し、母親は英語と韓国語の通訳者として外国人と度々接しているなど、子どもの頃から海外に目を向けている家庭環境で育った清水さん。そんな中、英語を不得手としていた清水さんだが、そこを克服したいと一念発起し、日本の大学院を休学してパースへ。そして、もうひとつ叶えたい目標があった。それは、オーストラリアを旅すること。今では、ただの旅ではなく横断といった目標に変わりつつあるが、その旅はただ横断するだけではなく、バイクでなければ意味がない。2019年の年明けに予定している“バイクの横断”に向けて着々と準備を進める清水さんの一日を紹介します。
10:30 am
この日は朝起きて、徒歩で食材の買い物から。
11:00 am
日本では大学在学中、飲食店でのアルバイトを長いことしていたので、料理には明るい清水さん。この日は“肉じゃが”を作る。
0:00 pm
食事を取り、日課となる英語の勉強を始める。英単語を覚え、英語のドラマを視聴する。
1:15 pm
英語の勉強がひと段落して、オーストラリアに来た目的のひとつ、バイクでの旅の計画を立てる清水さん。そして、バイク販売のインターネットサイトでオーストラリアにおけるバイクの知識を高める。
1:45 pm
バイクの旅はキャンプになるので、キャンプ用品店で情報収集する清水さん。「実は、日本でバイクの免許を取ったんですが、取った理由は大学の先輩の卒業旅行でバイクの旅を一緒にすることでした。ただ、その卒業旅行までに免許が取得できなくて…。自分だけは車での参加でした(笑」
「その後、何とか取得できたんですが、結局、日本では運転する機会がなくてパースに来てしまい。ならば、バイクの初乗りはパースにしようと決めたんです!」とバイクでのオーストラリア横断までの決意を話す清水さん。
3:00 pm
現在、バイクやキャンプ用品購入資金をメキシカン料理レストランのキッチンの仕事で蓄えている清水さん。
3:30 pm
開店前は、料理の仕込みに追われる。「パースに来て、飲食店に履歴書を配りまくったんですが、どこも駄目でした。片言の英語だったからかもしれないけど、折角だから日本食レストラン以外のところを探していて。今、働いているお店にも飛び込みで仕事がしたいと言ったら、『今からできるか?』と言われて直ぐにトライアル。そしたら、2日後からフルタイムでいきなり採用って言われました。ラッキーでしたね」
4:45 pm
開店直前に上司と、この日のスケジュールを確認する。
6:00 pm
仕事の内容は大きく分けて、仕込みと調理、そして清掃。繁盛店ゆえに、営業が始まるとキッチンはまさに修羅場と化すそう。
11:30 pm
オーダーがストップして、その日のキッチンの清掃を始める清水さん。「週末は10時間も立ちっぱなしで仕事をする時もあります。シェフに怒鳴られることもありますよ。確かに、きついなと感じることもありますが、自分の目標のためなので、我慢できますね」と話す清水さん。
0:00 am
仕事終わりに、お店のカウンターで同僚と一杯。そして、徒歩で帰宅。
1:00 am
帰宅後は、疲れを癒すため晩酌を楽しむ清水さん。「昔から旅が大好きで、日本国内では自転車でよく旅をしていました。今回はバイクで、しかもオーストラリアで体験できると思うと楽しみです。今は一生懸命働いて、バイクやキャンプ用品を買うためのお金を貯めることに専念しています。そして、オーストラリアでしか体験できない旅をしたいと思っています」と話す清水さんの1日でした。