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西オーストラリア州総選挙で労働党が歴史的勝利を収める。



【Photo: facebook of Mark McGowan Premier of Western Australia(www.facebook.com/MarkMcGowanMP)】
 
2021年3月13日に投票が行われた「2021年西オーストラリア州議会議員選挙」。マーク・マガウワン(Mark McGowan)率いる労働党の歴史的な勝利で幕が下りたが、19日にはオーストラリア労働党党首などを歴任し、現在西オーストラリア州総督を務めているキム・ビーズリー(Kim Beazley)氏への組閣した同党新内閣誕生の宣誓が行われた。

投票日の3月13日、開票中にも関わらず国営ABC放送は、投票終了からわずか1時間もしないうちに労働党の勝利を報じた。

開票結果は、労働党が53議席(前回41議席)、自由党が2議席(前回13議席)、国民党が4議席(前回5議席)をそれぞれ獲得した。

4年に一度行われる西オーストラリア州議会議員選挙で、自由党より政権を奪取し、労働党党首としてマーク・マガウワン氏が西オーストラリア州首相の座に就いたのが2017年3月のこと。今回は、マーク・マガウワン首相が2期目の再選を目指す選挙だったが、野党自由党は壊滅的な大敗を期し、労働党が歴史的な勝利を収めた。

労働党の勝因に挙げられるのは、新型コロナウイルスのパンデミック下で厳しい州境規制と安全管理が州民の強い指示を得たことだと言われているが、キム・ビーズリー総督も「未知の領域といったパンデミックの中を無事に舵取りした」と言葉をかけ、この前例のない圧勝の選挙について統括した。

第2期政権を勝ち取ったマーク・マガウワン西オーストラリア州首相は「最も重要な選挙の1つだったが、非常に多くの西オーストラリア州民の支持と信頼を得たことは大変名誉なこと。人生で初めて労働党に投票した人々もいるかもしれないが、その人たちにも感謝する。今後4年間で全ての人のために働くことを約束する」と勝利宣言を述べている。

一方、野党自由党にとって屈辱的な選挙となったが、選挙16週間前に自由党最年少党首に就任したザック・カーカップ(Zak Kirkup)氏は、Dawesville選挙区から立候補するも議席を失い、1933年以来88年ぶりに議席を失った党首となってしまった。また、ザック・カーカップ氏の前の自由党党首のライザ・ハーヴェイ(Liza Harvey)氏もScarborough選挙区で議席を失った。
 

<3月19日に、マーク・マガウワン率いる労働党が西オーストラリア州総督キム・ビーズリー氏に新内閣誕生の宣誓をパースの総督官邸で行った(Image from facebook of Mark McGowan Premier of Western Australia)>

 
参考: Facebook of Mark McGowan Premier of Western Australia/ABC New
 
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