西オーストラリア州政府は新型コロナウイルス感染が発生した場合、迅速な濃厚接触者の追跡を可能にするために、レストランや各施設などを利用する際には利用者の連絡先を登録するよう義務付けると発表した。
12月8日より西オーストラリア州は、ビクトリア州及びニューサウスウェールズ州を“感染の可能性が非常に低い州”のカテゴリーに移行すると発表し、両州からの旅行者については条件つきではあるが、到着後14日間の自主隔離なく西オーストラリア州への入州を許可されるようになる。
それに先立ち、12月5日から新型コロナウイルス感染拡大防止策として、レストランや各施設を利用した際、利用者は自身の名前、電話番号、到着日時を残すことが義務付けられ、また受け手側のレストランや各施設の運営者もそれらの情報を取らなければならなくなる。
ただ、この登録には西オーストラリア州政府がダウンロードを推奨している無料アプリ「SafeWA」をダウンロードすれば、容易に自分の情報を残すことができる。例えば、レストランなどが用意したそのアプリのQRコードを入店の際にスキャンするだけで登録が完了する。ちなみに、アプリで収集されたデータは暗号化され政府の担当者のみがアクセスすることができ、28日後に削除される。
また、そのアプリ利用以外の場合は、名前、電話番号、到着日時を紙に記入することでも可能。
この規則に従わない場合、厳しい罰則が設けられ、個人の場合は最大50,000ドル、法人の場合250,000ドル、または12ヶ月の懲役が科される可能性がある。
この義務付けについて、マーク・マガウワン西オーストラリア州首相は「少し不便に感じるかもしれないが、安全対策には必要なことであり、西オーストラリア州がこれまで成功してきたように世界をリードする対応を行っていく」と述べている。
写真:Mark McGowan西オーストラリア州首相のフェイスブックより(https://www.facebook.com/MarkMcGowanMP)
【12月5日から連絡先登録が義務付けされる場所】
・レストラン、カフェ、バー、パブ、居酒屋、ナイトクラブ
・ホテル、ホステル、キャンプ場
・ジム、屋内スポーツセンター、プール
・礼拝所、葬儀場
・ビューティーサロン、美容院、理髪店
・ギャラリー、美術館、映画館、劇場
・オークションハウス、不動産インスペクション
・図書館、コミュニティホール、ファンクションセンター
・動物園、遊園地 など
アプリ「SafeWA」のダウンロード先:https://safewa.health.wa.gov.au/