Jリーグ・サンフレッチェ広島の永井龍選手が、自身の出身地である兵庫県西宮市にマスクを寄贈しました。オーストラリア・パースのサッカーファンの記憶に残る選手として、永井選手は2012年から2シーズン、Aリーグのパースグローリーでプレーした経歴があります。
インタビュー日：6月19日／一部写真提供：サンフレッチェ広島F.C（Sanfrecce Hiroshima F.C）
＜寄贈したマスクを持つ永井選手（写真はサンフレッチェ広島より提供）＞
永井選手は、自身の公式ツイッターで「この度、地元である西宮市の医療従事者の方々にマスクを寄付させていただきました。今、世界中の第一線で戦ってくれている医療従事者の方々。本当に感謝しています。尊敬しています。ありがとうございます。」と記し、今なお地域によっては新型コロナウィルスの感染者が確認され、感染の再拡大となる第2波に備えている日本、そして永井選手の出身地の西宮市の現状を鑑み、感染予防に役立ててもらおうと3,500枚のマスクを寄贈しました。
＜寄贈したマスクを持つ永井選手（写真は永井選手のツイッターより：＠Ryo_Nagai_12）＞
その寄贈に対して西宮市長の石井としろう氏は「西宮市出身のJリーガー、サンフレッチェ広島の永井龍選手からマスクを3,500枚寄贈していただきました。永井選手は、市内の医療機関・医療従事者への寄贈を希望されていますので、市保健所を通じて提供させていただきます。永井選手、本当にありがとうございました！」と自身のツイッターで述べています。
パースグローリーに在籍した2013年のパースエクスプレスの取材に「小学生の頃から一年を通してけがをしていなかった時はない」と話していた永井選手ですが、当時パースグローリー移籍直後にもけがをし、パースから日本のJリーグを主戦場に代えてもけがによって試合出場の機会を失うことも少なくなく、2015年には試合中に生死をさまようほどの大けがを負っている永井選手。
今回、パースエクスプレスの電話取材でも「自分もけがをした時、医療従事者の方たちの尽力と手厚い手当てや治療によって今でもプロ選手としてピッチに立てていると思っています。感謝しかありません。大したことはできませんが、そういった思いから今回はマスクを寄付させて頂きました。少しでもお役に立てて頂ければと思います」と話していました。
また、新型コロナウイルスの影響により中断となっている2020年シーズンのJリーグですが、7月4日（土）から再開（J1リーグ）すると伝えられています。各チームも全体練習が再開され、永井選手のサンフレッチェ広島も5月25日に約1カ月半ぶりに全体練習を行いました。そして、6月13日にはガイナーレ鳥取とのトレーニングマッチが行われ、永井選手はハットトリックとなる3得点を上げ、再開に向けて調子を上げているようです。
＜電話取材に応えて頂いた永井選手。写真はJリーグ再開に向けてガイナーレ鳥取とのトレーニングマッチに出場した永井選手（写真はサンフレッチェ広島より提供）＞
＜写真はガイナーレ鳥取とのトレーニングマッチの際の永井選手。（写真は永井選手のツイッターより：＠Ryo_Nagai_12）＞
【永井龍プロフィール】
16歳（U‐16）から19歳（U-19）の4世代と、22歳（U-22）の全5世代の日本代表としてプレー。中学1年生から所属していたJリーグ・セレッソ大阪で練習を積み、2010年度シーズンからプロ契約を交わし、2011年6月にはプロA契約選手となる。Jリーグ2012年シーズン途中、Aリーグ2012‐13シーズン開幕目前だったAリーグのパースグローリーにレンタル移籍（期限付き移籍）。翌13-14シーズンもパースグローリーの中心選手としてプレーするもリーグ途中で、当時セレッソ大阪に就任したばかりのランコ・ポポヴィッチ監督の呼び寄せによりレンタル移籍元のセレッソ大阪（J1）に復帰。その後、セレッソ大阪（J2）から大分トリニータ（J2）、セレッソ大阪（J2）、ヴィ・ファーレン長崎（J2）、名古屋グランパス（J2）、松本山雅FC（J2／J1）とチームを替え、2020年シーズンからサンフレッチェ広島（J1）でプレーする。1991年5月23日生まれ、兵庫県西宮市出身。身長180cm、体重73kg。ポジションはストライカー。背番号は20。
＜ガイナーレ鳥取とのトレーニングマッチでハットトリック。順調な仕上がりを見せる永井選手。（写真はサンフレッチェ広島より提供）＞