2017-18シーズンが開幕して、早2か月が過ぎた。注目すべきは、順位表の勢力図が例年と異なることだ。常勝チームが下位で低迷する中、グローリーは上位に組込めるのだろうか?!
Round 1
: 2017年10月8日
: vs Western Sydney Wanderers FC (Spotless Stadium) 1-2
グローリーの2017-18シーズンの開幕戦は、アウェイでのWestern Sydney Wanderers FC戦。開始早々、Wanderersで2シーズン目を迎える日本人選手、背番号14番の楠神順平が好機を逸するも、前半43分にWanderersが先制に成功する。そして、前半のアディショナルタイムに楠神がまたも見せる。カウンターで味方選手からパスを受けるとグローリーDFとの競り合いに勝ち、そのままGKと交錯しながらもボールをゴールへ流し込んだ。貴重な追加点を奪う。後半、グローリーも再三の攻撃で反撃を試みるも、オウンゴールで一点を返すのが精一杯となり、開幕戦は黒星スタートとなってしまった。
Round 2
: 2017年10月15日
: vs Newcastle Jets (McDonald Jones Stadium) 2-2
開始8分にグローリーの背番号17番、Diego Castroのクロスを背番号22番、Adam Taggartが角度のないところから技ありのシュートでネットを揺らす。しかし、開幕戦でいきなりハットトリックを決めたNewcastle Jetsの背番号9番、Roy O’Donovanに反撃の狼煙を上げられてしまう。そして、後半15分にはFKから追加点を奪われ、後がなくなったグローリー。しかし、その後果敢に攻め、後半アディショナルタイムにTaggartが、見事なヘディングシュートを決め、何とか連敗は逃れられた。この日、2点の活躍を見せたTaggartだが、昨年はけがによりフルシーズンでの出場は叶わなかったが、今シーズンはどこまでできるが注目される。
Round 3
: 2017年10月22日
: vs Central Coast Mariners (nib Stadium) 2-1
2017-18年シーズンのグローリー、ホームグランドの開幕戦。地元のファンが待ちわびた一戦だが、試合開始からビジターのペース。そして、開始1分でそのビジター、Central Coast Marinersが決定的なチャンスを迎え、なお続けざまチャンスを作る。Marinersの背番号13番、Kwabena Appiah-Kubiがそのチャンスの中心に位置し、2012-13シーズンでグローりにて最年少記録を打ち立てた背番号10番のDaniel De Silverも中央のスペースでアクセントをもたらす。そして14分、まだ地に足が着いていないグローリーのDF陣をあざ笑うかのように、左サイドからのクロスを中央で背番号23番、Wout BramaがDFのプレッシャーもなくシュート。簡単にゴールネットを揺らす。その後もMarinersのペースで試合は進み、開始20分後にやっとグローリーは敵陣ペナルティエリア内に侵入し、チャンスを作った。それを機に、徐々にグローリーもペースをつかみ、背番号22番のAdam Taggartが2度ほどゴールを脅かすも、前半は1-0でMarinersリードで終了する。迎えた後半25分、グローリーGKのゴールキックが直接、Marinersの最終DFの裏に抜け、そのボールをTaggartが右サイドからクロス。中央で背番号9番のAndy Keoghが頭で合わせて同点とした。最少のコンビネーションでゴール前にボールを運んだ見事な展開だった。そして、何とか勝ち越し点を得て、シーズン初の3ポイントが欲しいグローリーは、この日、背番号22番が終始躍動した。最終バックラインからの一本のパスで一点目と同様、オフサイドラインのギリギリで飛び出したTaggartは相手DFの裏を抜け、GKとの一対一も冷静にゴール右上に蹴り込み、勝ち越し弾を決めた。5分後、試合終了のホイッスルが鳴り、Taggartの1ゴール1アシストの活躍でグローリーはシーズン初勝利を飾った。
Round 4
: 2017年10月27日
: vs Sydney FC (Allianz Stadium) 0-2
昨年のチャンピンは90分間で3本のPKを得て、そのうち2本を決め、グローリーを沈めた。後半のアディショナルタイムに同点を狙った背番号22番、グローリーのストライカー、Adam Taggarのシュートが決まっていればと悔やまれる。
Round 5
: 2017年11月4日
: vs Adelaide United (nib Stadium) 2-0
試合は開始2分で動く。Adelaide Unitedの背番号2番、Michael Marroneがグローリーのキャプテン、背番号9番のAndy Keoghを倒し、PKの判定。キッカーは、背番号17番のDiego Castro。しかし、右隅に狙たボールは相手GKに止められ、PKは失敗に。その後、グローリーは前半10分、15分と立て続けにチャンスを得るも、ゴールネットを揺らすことはなかった。徐々にAdelaideのペースになるも、今日のグローリーDF陣は要所要所で相手の進行を止め、決定的なチャンスは与えなかった。そして、リーグ5位と6位の後半の戦いは、一進一退の試合展開。しかし、後半36分、ベンチの交代策がはまる。背番号11番のMichell Malliが右サイドから突破し、柔らかいクロスをKeoghがゴール前で頭で合わせ、待望の先取点をグローリーは挙げる。そして、そのまま時間は過ぎ、グローリーが2勝目を挙げ、順位を4位に上げた。
Round 6
: 2017年11月12日
: vs Wellington Phoenix (Westpac Stadium) 2-5
PA内での間接FKを得たグローリーは背番号8番のXavi Torresが豪快に決め、Aリーグ初得点を記録。その後はシーソーゲームを繰り広げるも、ホームのWellington Phoenixが3点目を決めてからというもの、グローリーはが完膚なきまでに叩きのめされた。
Round 7
: 2017年11月19日
: vs Melbourne Victory (nib Stadium) 0-2
リーグ常勝チームのMelbourne Victoryは、今シーズンはまだ勝利がなくリーグ9位に沈む。そのVictoryを迎え撃つグローリーだが、中核を担う4選手が相次いでけがで離脱。共にベストな状態ではないチーム同士の戦いは、グローリーがペースをつかみながらの展開。ただ、タレント揃いのVictoryは徐々にリズムを取り、反撃に出る。リーグ最多得点記録の背番号8番、Besart Berishaのヘディングシュートはポストに嫌われ、豪州代表の背番号10番、James TroisiはフリーのシュートをグローリーDFにカットされる。前半のアディショナルタイムにはグローリーの背番号16番、Joseph Millsのクロスを今シーズン初先発に起用される背番号26番のJacob Italianoがシュート。ボールは惜しくも枠から外れ、前半はスコアレスで終了する。迎えた後半、Victoryのカウンターからゴール前で背番号2番のAlex Grantが、一度はボールに触れるも後逸し、そこに詰めていたBerishaが押し込み、Victoryが先制する。そして、後半22分にはTroisiからのパスを背番号41番のLeroy Georgeがゴール前で押し込み追加点を奪う。その後はグローリーも同時に2選手を交代し、流れを引き戻そうとするも、今日のグローリーには役不足だった。Victoryは今シーズンの初勝利を飾り、一方今シーズン最多の13,565人の観客の前で、グローリーはなすすべを失い、完敗した。
Round 8
: 2017年11月24日
: vs Melbourne City FC (AAMI Park) 3-1
1-1で迎えた前半43分に、ビデオ判定によってグローリーはPKを得る。その際、Melbourne City FCのDFが一発退場。その後もグローリーは、追加点を重ねて、アウェイでの貴重な勝ち点3ポイントをゲットした。
Round 9
: 2017年12月3日
: vs Central Coast Mariners (Central Coast Stadium) 0-1
Central Coast Marinersの背番号10番、元グローリーのDaniel De SilvaのラストパスでMarinersは勝利を引き寄せた。前節のアウェイ勝利でそのまま勢いづかせたいグローリーだったが、まだまだ波に乗れない痛い惜敗となった。
Round 10
: 2017年12月9日
: vs Newcastle Jets (nib Stadium) 1-2
グローリーは、変わらず多くのけが人を抱える中、背番号17番のDiego Castroがベンチに入った。同じくRound 9時点でリーグ最多得点を記録しているNewcastle Jetsの背番号9番、Roy O’donovanもベンチと、両者がどのタイムイングでピッチに立つかも注目の一戦となった。試合開始後、両チームとも落ち着いた立ち上がりで展開。ただ、Newcastle Jetsがボールポゼッションを維持しながら、グローリーゴールに襲い掛かる。カウンターの展開が多くなるグローリーだが、前線の背番号26番のJacob Italianoと19番のJoseph Knowlesが高い位置でボールに絡む。そして、前半20分。ここでもカウンターから背番号16番のDF、Joseph Millsからのクロスにゴール前に相手DFより半身先に飛び出したKnowlesが足を延ばしてダイレクトシュートでネットを揺らし、グローリーが先制する。KnowlesにとってはAリーグ待望の初得点となった。その後もKnowlesがシュートチャンスを得るも枠をとらえることはなかったが、グローリーの攻撃を活性化させた。後半もグローリーはカウンター狙いだったが、Jetsは早目の選手交代が功を奏す。後半10分にO’donovanを投入。この投入により前線にためができたことで、攻撃の幅が広がった。一方、グローリーの前線は若さが出たのか、攻撃のパターンが限られたところで、Castroを投入。両者一進一退の攻防が続き、試合終了2分前、Jetsは左からのクロスをO’donovanが競って、セカンドボールを18番の途中交代、John Koutroumbisがコースを狙ってサイドネットへ。土壇場でJetsは同点とする。そして、予期もせないクライマックスが8063人の観客を大きな落胆へと陥れる。アディショナルタイム4分のアナウンスの後、JetsのCK。ボールはゴール正面へ。そこにいたグローリー背番号26番のJeremy Walkerが不用意に足を出し、ボールは無常にもゴールへ。グローリーはオウンゴールで黒星を記すことに。試合終了のホイッスルの後には、観客からは大きなブーイングが起こた。
パースグローリー 2017年12月・2018年1月の観戦インフォメーション
nib Stadium
住所:310 Pier St. Perth
〈アクセス方法〉
パース駅からArmadale線、Midland線、Thornlie線のいずれかの電車に乗り、2駅目のClaisebrook駅で下車。徒歩5分。
このページは Perth Glory FC を応援するページです。 パース・グローリーFCの公式ホームページ www.perthglory.com.au