Round 18を終え、首位をひた走るパースグローリー。2位と3位も熾烈な争いとなってきたが、アウェイの試合が続く中、1敗をキープして、勝ち点を積み重ねることはできるのか?!
2018-19シーズンAリーグ パースグローリー試合結果
Round 19 : 2019年2月16日
Perth Gloy |
4 |
ー |
0 |
Brisbane Roar FC |
会場:HBF Park
昨シーズンまでグローリーに在籍し、今シーズンからBrisbane Roar FCに移籍。リーグでも11得点(Round 18時点)で得点ランキング2位につけていたRoarの背番号9番、Adam Taggartが2月14日に韓国K Leagueの水原三星ブルーウィングスに移籍すると発表があった。チームの中心選手を失ったRoarだが、リーグトップのグローリーにどういう戦いを見せるか、注目が集まる。前日、リーグ2位のMelbourne Victoryが背番号4番の本田圭佑のPKで何とか勝ち点1をキープしたが、既に7ポイント差をつけ、この試合でグローリーが勝利すると更に3ポイントの10ポイント差をつけることになる。立ち上がりは五分五分の試合だったが、徐々にグローリーがペースを取る。そして、前半19分。ここ数試合、サイドバックの背番号3番、Jason Davidsonと5番のIvan Franjicにチャンスが巡り、フィニッシュの精度で惜しいシーンが多々あった。しかし、今日は結果を出す。背番号19番のChristopher Ikonomidisのクロスから背番号9番のAndrew Keoghがヘディング。そのヘディングは当たり損ねたが、逆サイドに詰めていたDavidsonがGKの狭いサイドを狙って鋭いシュートを放つ。ボールはネットに突き刺さり、先制。これで勢いづくグローリーはゲームを支配。そして、35分には背番号17番のDiego Castroから右サイドに開く。その際、Ikonomidisがスルー。このスルーの先は直前にFranjicと交代した背番号23番のScott Neville。そのNevilleからのクロスにKeoghがドンピシャのヘディングシュート。これで2-0。前半のアディショナルタイムは3分。この試合も躍動するIkonomidisが20mのドリブルでPA内に侵入し、Castroにラストパス。カストロはGA内で相手DFを巧みなフェイントで交わし、ゴール前のフリーのKeoghへ。Keoghは無人のゴールにボールを足に当てるだけのゴールで、追加点を奪った。Roarイレブンはオフサイドの抗議をし、審判がVARに審議を委ねるも、ゴールの判定。前半を3-0で折り返す。そして、後半も流れはグローリー。後半9分にCastro、Keogh、Davidsonと流れるパスワークで、最後はCastroが落ち着いてボールをゴールに流し込み、4点目を奪う。その後、DFの背番号6番、Dino Djulbicに代わりFWの背番号7番のJoel Chianeseを投入させるなど、ベンチサイドも攻撃の手を緩めない。ただ、今までの傾向通り、投入される選手の層がスタメンとのバランスを欠き、フィニッシュも精度が落ちる。そして、時間は流れ、ネットを揺らすことなくアディショナルも4分。最後も決定的なパスが通るもフィニッシュに持ち込めず、試合終了。圧勝に見えるも、後半の試合運びには課題が残った。
試合開始のフォイッスルを待つピッチの選手たち。
この日の試合は、10,831人の観客数が応援に詰めかけた。
試合後の記者会見で笑顔を見せるPerth Gloryの監督、Tony Popovic監督(上)と、敗戦で険しい表情を浮かべるBrisbane Roar FCの暫定監督、Darren Davies(下)。
Round 20 : 2019年2月24日
Perth Gloy |
1 |
ー |
1 |
Western Sydney Wanderers FC |
会場:Spotless Stadium
Round 13ではグローリー相手に屈辱の敗戦を記しているWestern Sydney Wanderers FCは、ホームでその悔しさを晴らす。しかし、前半開始早々、グローリーの背番号19番、Christopher Ikonomidisにゴールを脅かされる。そして、23分。右サイドの背番号17番、Diego Castroからの絶妙なパスに、やはりこの男、Ikonomidisが狭い角度から合わせて先制点を奪う。前半はグローリーペースで試合が進み、後半はWanderersも反撃に出る。しかし、シュートがゴールの枠に飛ばない。そして、迎えたアディショナルタイム。グローリーの選手が一瞬脚を止めた時、Wanderersの背番号21番、サイドバックのTarek ElrichのPA外からのクロスが中央の選手たちを介さず、そのままゴールマウスに収まった。劇的な同点弾となった。グローリーにとっては、目の前の勝ち点3が手のひらから零れ落ちるような残念な結果となった。
Round 21 : 2019年3月3日
Perth Gloy |
2 |
ー |
2 |
Melbourne City FC |
会場:AAMI Park
前節の劇的な引き分けを引きずらないためにも、アウェイだがしっかりと結果を出したいグローリー。しかし、最初のプロ契約がグローリーだった、オーストラリア代表の背番号29番、Jamie Maclarenが立ちはだかる。スコティッシュ・プレミアリーグのHibernian Football ClubでプレーしていたMaclarenだが、1月31日にMelbourne City FCと契約を結ぶ。この試合がMelbourne City FCでの4戦目となるが、それまでの3戦には全て得点を記録しているMaclarenは、前半26分、こちらも以前グローリーでプレーしていたMelbourne City FCのキャプテン、背番号3番のScott Jamiesonからのピンポイントのクロスを頭で合わせ、先制する。これで、4戦4得点となったMaclarenだが、その勢いは止まらない。35分にはハンドで得たPKを冷静に沈め、チームを2-0へと優位な展開に推し進めた。何とか反撃に出たいグローリーは、背番号17番のDiego Castroを中心にゴール前にボールを集める。そして、後半39分にやっと重い扉をこじ開けた。左から背番号3番のJason Davidsonがクロスを上げるとゴール前でフリーだった背番号19番、Christopher Ikonomidisが地面に叩きつけるヘディングで1点を返す。そして、残り時間は僅かとなり、アディショナルアイテムは5分。ここで見せたのが、グローリーのキャプテン、Castroだった。PA外の約20mの距離から矢を刺すような豪快な一撃でネットを突き刺し、土壇場で同点とした。これにより、グローリーはシーズン1敗を死守し、アウェイで勝ち点1を得た。
HBF Park
住所:310 Pier St. Perth
〈アクセス方法〉
パース駅からArmadale線、Midland線、Thornlie線のいずれかの電車に乗り、2駅目のClaisebrook駅で下車。徒歩5分。
このページは Perth Glory FC を応援するページです。 パース・グローリーFCの公式ホームページ www.perthglory.com.au