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パース・グローリー試合結果 Round 20-22

至上命令でもあるファイナルシリーズ進出の上位6チームに食い込めるのか?!Round 18を終えた時点で順位は下から3番目の8位。残り8試合で、グローリーはどこまで順位を上げられるか?!
 

Round 20


: 2018年2月17日 
: vs Wellington Phoenix (Westpac Stadium) 1-2


試合開始3分、Wellington Phoenixが先制するも、前半36分に2018年の1月に湘南ベルマーレからPhoenixに移籍したパース出身で、日本人の母をもつ背番号40番のGK、Tando Velaphiの牙城をグローリーの背番号17番、Diego CastroがFKで崩す。後半37分にはCastro自ら得たPKをチップキックで揺さぶるも、Velaphiは冷静にボールの弾道を見て、勝ち越し点を阻止した。そして試合終了1分前、左からのクロスにグローリーの背番号4番、Shane Lowryが反応するも、出した足にボール当たり、無情にも自陣のゴールを射貫いてしまった。

 
 

Round 21


: 2018年2月24日  
: vs Melbourne City FC (nib Stadium) 2-1


一向に上昇の兆しが見えないグロリー。ホームでの勝利は必須だが、今シーズンはそのホームの勝利も危うい。メンバーもベストな状態に戻りつつあるので何とか今日はファンに勝利を届けたいグローリー。先日他界した元グローリーの背番号10番、Liam Millerへの哀悼の意を込め、グローリーの全選手が背番号10番のTシャツを着て、ウォーミングアップを行った。
 
2月9日に他界した元グローリーのLiam Millerが付けていた背番号10番のTシャツを全選手が着てウォーミングアップ。哀悼の意を表した。
 

試合が始まり、開始10分で、電光掲示板には在りし日のMillerが映し出され、観客は総立ちで1分間の拍手が捧げられた。
 
試合中電光スクリーンに在りし日のLiam Millerが映し出される。
 

試合内容は、中盤でつなぐMelbourne City FCとロングボールで前線に当ててチャンスを作ろうとしているグローリー。しかし、グローリーの前線が全く機能しない。背番号9番のAndrew Keoghは足元にボールを収めることができず、背番号7番のJoel Chianeseは相手DFに競り負け、背番号17番のDieo Castroは執拗なマークで自由にボールを触ることができない。いいところが全くないグローリーは徐々に引いて守る形となる。そして、前半44分にCityの背番号14番、Daniel Arzaniが左サイドからPA内に侵入し、そのまま右足を振り向き、GK泣かせの絶好のコースでゴールを決める。ただ、ここでも背番号66番のDino Djulbicのディフェンスが甘く、ズルズル引いたため、シュートコースが生まれてしまった。前半は0-1で終わるも、後半は何とか同点に追いつきたいグローリー。後半開始13分に2選手を交代するグローリー。その交代が功を奏す。グローリーがボールを支配し、後半15分には決定機を掴む。そして後半22分、Cityの背番号5番、Bart Schenkeveldがこの日、2枚目のイエローカードで退場に。これにより、数的有利になったグローリーが更に攻め続ける。終了5分前、ショートコーナーからChianeseのクロスがゴール前後方に流れる。そのボールを背番号88番のNeil Kilkennyが冷静にGKの位置を見定め、右隅に流し込む。
 
後半40分、背番号88番のNeil Kilkenny(写真一番右)がグローリーでの自身初得点を記録する。
 
これで同点。そして、追い上げムードの中、アディショナルタイムは7分間。誰もが逆転を祈り、残り1分。またも右サイドのChianeseのクロスを途中出場の背番号22番、グローリーのストライカー、Adam Taggartが頭で押し込み、なんと逆転に成功。喜びのあまり、Taggartは上着を脱ぎ、イエローカードをもらうも、値千金の得点で久々の勝ち点3をもぎ取った。
 
劇的なクライマックスに8,029人の観客は総立ちとなった。
 

数的不利を招いた背番号5番、Bart Schenkeveldの退場処分に疑問を呈したMelbourne City FCのWarren Joyce監督。
 

選手のハードワークをねぎらうグローリーのKenny Lowe監督。

 
 

Round 23


: 2018年3月4日  
: vs Western Sydney Wanderers FC (Spotless Stadium) 1-1


前半10分、Western Sydney Wanderers FCの背番号19番、キャプテンのMark Bridgeがオープニング・ゴールを決める。3分後、グローリーの背番号7番、Joel ChianeseがPA内で相手GKに倒され、PKの判定が下る。キッカーは背番号8番のXavi Torres。ボールはGKとは真逆に飛び、グローリーは早々に同点とする。その後、試合はともに決定力を欠き終盤へ。迎えた後半42分、相手FWとグローリーのGK、背番号33番のLiam Reddyがゴール正面、PAから一歩出たところで交錯する。一見、FWのシュミレーションのように見えたが、ビデオ判定後、審判はReddyを一発退場とした。交代選手を使い切っていたグローリーは、背番号66番のDF、Dino Djulbicが急遽GKのウェアを着て、ゴールマウスを守る。そして、その反則で得たWanderersのFKはバーの上を緩やかに超え、グローリーは最大のピンチをしのぎ、そのままゲームセット。アウェイでなんとか勝ち点1を得たグローリーだったが、Reddyが退場の際、元グローリーでWanderersのDF、背番号33のMichael Thwaiteといざこざを起こし、後味の悪い終幕となった。
 

 
 

Round 22


: 2018年3月10日  
: vs Central Coast Mariners (nib Stadium) 3-1


リーグ8位のグローリーと9位のCentral Coast Marinersとの戦い。風があるが気温も25.6度とそこまで高くなく、コンディションも上々。グロリーは、背番号17番のDiego Castroが体調不良で出場できないが、中盤にはスペイン人トリオのうちの2人、背番号8番のXavier Torresと背番号18番のAndreu Gueraoが試合を創る。一方、Marinersのトップ下は背番号10番のDaniel De Silver。パース出身で元グローリーでプレー。将来のオーストラリア・サッカーを牽引する選手の一人。試合はグローリーペースで進む。左右からのクロスで得点機会を狙うグローリーに対して、Silverを起点に中央から縦に切り込むMariners。最初のチャンスはグローリー。Torresのヘディングはポストに嫌われる。次に、Silverが倒されゴール正面のFKを得るMariners。そして、29分に背番号88番のNeil KilkennyのCKを背番号7番のJoel Chianeseがファーポスト前で、頭で合わせネットを揺らすしグローリーが先制。その後は、両チーム一進一退で試合は流れる。後半16分、PA内でポールを受けた背番号9番のAndrew Keoghが反転して、相手DFを欺き、空いているサイドにシュート。ボールはポスト直撃するも跳ね返りのボールをChianeseが詰めて今日2点目をゲット。しかし、風上に回ったMarinersの背番号7番、Andrew Hooleのシュートは風が後押しした感じでサイドネットを揺らす。この追い上げムードを封じるべく、背番号16番のJoseph Millsのクロスをフリーだった背番号14番、Chris Haroldがヘディングで追加点を奪ったかと思ったが、そのヘディングシュートの前にKeoghが相手DFを故意で肘打ちしたといったビデオ判定が下り、その得点は取り消しになった。そのプレーで抗議したTorresはイエローカードを受けるが、そのTorresが終了1分前にFKで見事、ゴールを割る。
 
背番号8番のXavier TorresのFKはポストを巻くようにサイドネットに突き刺さった。
 
そのFKを得たのは、Haroldの得点を帳消しにしてしまったKeogh。汚名を返上した形となり、試合は3ー1でグローリーの勝利となった。
 
試合後の記者会見では「チーム一丸となって残りの5試合を戦うしかない」と敗戦の悔しさをにじませるCentral Coast MarinersのPaul Okon監督。
 
「次の試合しか見えていない」と語るグローリーのKenny Lowe監督。

 
 

パースグローリー 2018年3月・4月の観戦インフォメーション

〈ホームゲーム会場〉
nib Stadium
住所:310 Pier St. Perth
〈アクセス方法〉
パース駅からArmadale線、Midland線、Thornlie線のいずれかの電車に乗り、2駅目のClaisebrook駅で下車。徒歩5分。

このページは Perth Glory FC を応援するページです。 パース・グローリーFCの公式ホームページ www.perthglory.com.au


 
 







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