【前回までのあらすじ】
沢田百々子、45歳。今から10年前、ロサンゼルスからオーストラリアのパースへ移り住むが、追いかけてきた恩田正平にストーカー行為を受ける。10年後、百々子はロサンゼルスに戻り、当時の友人Risaと出会うが、そのRisaが正平の妻であるといった衝撃的な事実を知る。そして、その正平に車で拉致された百々子。警察の包囲網を突破しようと正平が運転する車は、なんと妻であるRisaを跳ねた。
沢田百々子、45歳。今から10年前、ロサンゼルスからオーストラリアのパースへ移り住むが、追いかけてきた恩田正平にストーカー行為を受ける。10年後、百々子はロサンゼルスに戻り、当時の友人Risaと出会うが、そのRisaが正平の妻であるといった衝撃的な事実を知る。そして、その正平に車で拉致された百々子。警察の包囲網を突破しようと正平が運転する車は、なんと妻であるRisaを跳ねた。
第49走者
スティーブ
正平は、右足でブレーキパットを思いっきり踏み込んだ。急ブレーキの勢いで、後部座席の百々子は運転席におでこを打ち付けた。後ろからのその衝撃に軽く一瞥するも、直ぐにドアを開け、外に飛び出した正平は車の目の前でうずくまるRisaに駆け寄った。
震える右手をそっとRisaの首に回し、左手を背中に当て、体を少しだけ起こした。周りの警察官は2人との間を保ち、見守った。
Risaには目を開ける力は残っていなかった。ただ、瞼の上から眼球が動いているのが分かった。口元からこぼれる声にならない言葉。
妻のRisaを車で跳ねた、夫の正平。夫、正平の車に身を投げた妻のRisa。後部座席からフロントガラス越しに、正平のストーカー行為によって人生を台無しにされた百々子は、2人をどのように見ていたのか？
最終走者へ続く
【重大発表】
突然ですが、2016年7月号（vol.222）からスタートした「リレー小説」が、次回でついに最終回を迎えさせて頂きます。ハッピーエンドなのか、またはバッドエンド？はたまた奇想天外結末か？！果たして、結末は！
【投稿募集】
このコーナーでは皆さんからの『リレー小説』を募集しています。あなたの文章を本誌誌面でカタチにしてみませんか？
| 応募方法 | ：メール、または郵送 |
|---|---|
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| 件名 | 『リレー小説』係 |
※編集、締め切りの都合上、手直し後の確認の返信がない場合は、掲載を了承したものとさせていただきます。また、郵送いただいた文章の返却はいたしかねます。