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Part 243 織田信長の家来・弥助としてチャドが時代劇の舞台に挑戦!

パースで生まれ、パースで育った芸人「チャド・マレーン」のチャドに関する旬な情報を毎号お届けしています。今号は、時代劇への挑戦と、数回に分けてご案内している書籍第一号『世にも奇妙なニッポンのお笑い』を“楽しく読む方法”を紹介します。
 
 

チャドの活躍

 

織田信長の家来・弥助としてチャドが時代劇の舞台に挑戦!

よしもと×そとばこまち第3弾「のぶなが」7月6日(金)~8日(日)東京・あうるすぽっとにて公演!

 
 2018年5月、東京都内で舞台「のぶなが」の制作発表会が行われた。舞台は、よしもとクリエイティブ・エージェンシーと関西を拠点にして活動している人気劇団「そとばこまち」のコラボ公演第3弾で、今回が東京初進出となる。同舞台は「織田信長は本能寺の変ではなくそれ以前の戦で命を落とした」という史実とは異なるオリジナルの設定で繰り広げられる物語。信長不在で天下を狙う濃姫と、彼女を支える戦国武将の姿が描かれる。
 
 舞台はダンスや殺陣、そしてよしもとならではのお笑いあり涙ありのエンターテインメント時代劇。そして、織田信長の家来・弥助役として出演する我らがチャドも、同発表会にお笑いコンビ・ミサイルマンの岩部彰、福本愛菜、「そとばこまち」団員の南園みちな、田中尚樹らとともに出席した。自身の侍姿について聞かれたチャドは「めちゃくちゃ似合ってるなあって。僕だけ何故かハダシっていうのが気になってるんですけど…」と話して、笑いを誘った。また、「(弥助は)ホンマにおったらしいですよ。決めまっせ。ペリーとかの役よりワンランク上」と現在、日本テレビ系のドラマ「崖っぷちホテル!」(日曜、夜10時30分)にもハーフのベルマン・ピエール田中役で出演中のチャドは俳優としても意気込んでいるようだ。
 

劇団「そとばこまち」ウェブサイトから。(http://sotobakomachi.com)

 


 

チャドの書籍

 

チャドの記念すべき書籍第1号「世にも奇妙なニッポンのお笑い」

パースエクスプレス推奨『楽しく読む方法を教えちゃいま~す』

 

 

 ここでは、いつものこの『パースからお笑い芸人が誕生』のコーナーを拡大してお届けする『楽しく読む方法を教えちゃいま~す』

今号は「第三話 ところ変われば笑いも変わる(本書P49~69)」を解体します。
 

本書から


「インプロ」という即興のコントがあり、インプロは「インプロビゼーション(improvisation)」の略。お客さんからのお題を5人ぐらいで、すぐにコントを始めるお笑いのジャンルがアメリカでは定番と書かれています。


ポイント1


インプロでは「Yes, and….」の精神で“肯定のお笑い”とし説明し、一方日本のお笑いはツッコミを入れる“否定のお笑い”と解説しています。では、チャドの出身地オーストラリアのお笑いは?と思いながら今度、オーストラリアのコメディ番組を観てみて下さい。発見があるかもしれませんね。

 


本書から


筆者チャドが、日本のお笑いで最も日本的なジャンルを「あるあるネタ」と言っています。「あるあるネタ」とは共通した認識があってこそ成り立つものと説明しています。


ポイント2


海外には「あるある」という概念がないと明記し、欧米の国々では人種や階層が多様で、育ったところも違えば、宗教観も違うため共通認識を持つということ自体がそもそも難しい、と。移民の国のオーストラリアはまさしくこれに当てはまるでしょう。

 


本書から


お笑いのスタイルで“ベタ”か“シュール”かは万国共通と書かれています。ただ、欧米では政治や宗教、人種といった社会ネタが題材となっているのに、日本では政治や社会風刺がネタになっていないと言及しています。


ポイント3


欧米と日本のネタの違いは、歴史的背景も影響しているようですが(本書では具体的に説明されています)、ここオーストラリアでは日常の会話でも社会風刺的な内容がトピックになりやすいというのも通ずるところがあるのかもしれませんね。

 
 

チャド・マレーン

チャド・マレーン

1979年11月28日にパースで生まれ、パースで育つ。高校生の時に交換留学生で兵庫県へ行き、テレビで流れるお笑い番組、特に『ダウンタウンのごっつええ感じ』に衝撃を受け、日本のお笑い芸人になることを決心。地元の高校を卒業後、大学進学の道を選ばず、吉本総合芸能学院、通称はNSC(エヌエスシー)の外国人入学生第1号となる(大阪21期性)。ちなみに、チャドは「パースエクスプレス」マガジンの立ち上げ(1998年)メンバーのひとり。お笑いコンビ名は、チャド・マレーン。相方は、加藤貴博。本人の本名もチャド・マレーンなので、正式にはチャド・マレーン(コンビ名)のチャド・マレーン(名前)。チャドがボケで、加藤がツッコミ。近年、松本人志や木村祐一、板尾創路の監督映画の字幕翻訳を手掛ける。そして、2017年12月には自身初となる書籍「世にも奇妙なニッポンのお笑い」を発行。お笑い芸人、翻訳者、執筆者として日本で活躍中。







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