9月4日(火)、在パース日本総領事公邸にて日本からマンドリニストの堀雅貴氏と、ピアニストの増田摂氏とクラシック・ギターリストのダンカン・ガーディナー氏からなるミミ・デュオとのリサイタルが行われた。
情報提供:在パース日本国総領事館
招待客や関係者が集う中、今回初訪豪の堀氏とパースやブリスベンを拠点として音楽活動を行うミミ・デュオの増田氏とガーディナー氏によるリサイタルが、平山達夫在パース日本国総領事の発起のもと開催された。
既に4公演をブリスベンで行い、今回の在パース日本総領事公邸での公演は4回を予定しているパースでの最初のリサイタルとなった。3人での演奏や堀氏のソロ、またミミ・デュオによる演奏など、全6曲が披露され、最後の曲で終演を迎えると割れんばかりの拍手が会場を包んだ。
2016年に日本で一緒にコンサートを経験している3人は、今回も息の合った演奏で、来場した多くの人の心を掴んだ。リサイタル後、堀氏より「オーストラリアへ初めて来ることになった今回ですが、人種や文化がバランスよく混ざり合っている国といった印象を受けました。ヨーロッパには以前、住んでいたこともあるので存じていますが、ここでは皆さんが人種など関係なく対等に生活し、日常を送られていると感じました。素晴らしいことですね。そして、今回のリサイタルを通して、オーストラリアでももっとマンドリンの知名度が上がればと願っています」と話された。
2011年度、日本文化庁新進芸術家海外研修員としてドイツ・ザールブリュッケンに留学。2014年にイタリアで開催された第10回ラファエレ・カラーチェ国際マンドリン独奏コンクール第1位。また同年 自身のマンドリンアンサンブル「EUPHORIA」を立ち上げ、CDをリリース。国内外の音楽祭等にソリストとして多数出演。獨協大学マンドリンクラブ音楽監督。KMA目黒教室、イケガク及びイグチミュージックスクール講師。名古屋室内管弦楽団客演マンドリン奏者。マンドリン、指揮法、和声学を久保田孝氏に師事。
パースを拠点するピアニスト増田摂氏(Setsu Masuda)と、ブリスベンを拠点とするクラシック・ギターリストのダンカン・ガーディナー氏(Duncan Gardiner)が2012年にパースで結成。増田氏は、東日本大震災復興支援コンサート“ローズ&ハーツ”シリーズの芸術監督を務めるなど、チャリティーコンサートも主催。また、地元のミュージシャンと様々な音楽活動を行う。ガーディナー氏は、2017年にブリスベンに移動する前はパースを拠点に活動。ミュージシャンに留まらず、作曲家、そして教育者としても活動の幅を広げる。