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特集:グルメ

【パースエクスプレス・マガジン】 西オーストラリアの 日本のミニトマトのお話(前話)


 

土地を利用して植物を育て、一歩一歩の過程を経て産物を得る農業。その農業を異国の地、西オーストラリアで営む日本人経営の農場を紹介します。
今回紹介するのは、トマト農園の大熊農場。そこで生産されているのは、なんと日本のミニトマト。そのミニトマトの栽培までの様子を今号と次号に分けてお届けします。

 
情報提供・取材協力:(株)大熊農場/Ookuma Farm Pty Ltd
 


大熊農場
日本人経営の元、オーストラリアにて農業の分野で起業したパイオニア。2005年にパースで日本のトマト栽培を開始する。現在、トップブランドまで成長を遂げたそのトマトは、パースのスーパーやマーケットで販売されている。
大熊農場ウェブサイト:www.ookumafarm.com


 
 

第一歩:土作り

 

トラクター(耕運機)で土を掘り返し、畝(うね)を作ります。畝の幅や深さを調節するため、耕運機の一部の部品は大熊さんが自ら溶接して作ります。


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大熊 栄久(おおくま よしひさ)さん
トマトを作って半世紀。トマト農園の大熊農場代表。

 


 
 

定植の準備

定植の準備のため水のホースを設置します。


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川邉 陽(かわべ あきら)さん
大熊農場の栽培部門のマネージメントを行うファームマネージャー。

 


 
 

一回の定植で複数の品種の苗を合計5,000本以上植えます。


 

苗を運ぶ

日本から仕入れた日本のミニトマトの種は、苗生産業者によって苗へと生まれかわります。元気な苗は苗生産業者との長年の信頼関によって作られています。


 
 

第二歩:定植

 

畝の中央の水のパイプ横にオリジナルのメジャーを使って等間隔に苗を植えていきます。ひとつひとつ手で植えていきます。手際よく行われますが、“元気に育ってほしい”といった思いは、作業をする全ての人の願いです。


 


 


 

ひとつひとつ丁寧に手で苗を植えていきます。


 


 


 


 


 

頑張りました!苗が育つのが楽しみ!


 

定植おわり

砂にまみれ、泥だらけになりながらの定植の作業ですが、それだからこそやり終えた後の達成感は大きなものとなります。


 
 

第三歩:誘引紐の取付け

 

ハウス内の天井に張られたワイヤーに紐を取付けます。この紐は、トマトの茎やつるの生長の向きや株のバランスを良くするために利用します。一本ずつ手で結び付けます。


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バングラディッシュまで買い付けに行った麻紐。自然のものなので土に戻せる。使用後、刻んで肥料に。

 



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踏み台にチューブを取り付けたアイディアアイテム。ハードワークをいかに軽減するか工夫がなされる。

 


 
 


 


 


 

誘引紐の取付けおわり

一本の苗に対して2本の紐を用意します。5,000本の苗がある場合、単純に1万本の紐を用意することになります。


 
 

第四歩:苗に誘引紐を結ぶ

 

苗が成長したところで、誘引紐を茎に結び付けます。そして、その紐につるを巻き付け、紐伝いに成長するよう誘引します。


 


 

次号は待望のミニトマトとの対面です!

品種にもよりますが、定植から間もなくして花を咲かせます。その花が結実して、収穫へと段階をふむことになります。次号ではその模様をお届けします。お楽しみに!







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