近年、日本では年金の話が特に取り沙汰されていますが、ここオーストラリアの年金制度はどのようになっているのでしょう。
オーストラリアでは、国から支給される「老齢年金」(公的)と企業・個人が積み立てて退職後に受け取ることのできる「退職年金」(私的)の2つの年金制度があります。
老齢年金の受給は、オーストラリア国籍、及び永住権保持者で65歳(女性は61歳。2004年現在)から。支給額は単身、夫婦等の条件で変わりますが、隔週で一定金額が支給されます。
私的年金では、個人または企業が支払う掛け金(拠出)の金額によって、給付金額が変わる確定拠出年金制度が主流となっています。オーストラリアでは、少子化・高齢化社会からくる福祉財政の運営が困難になってきていることから、政府はこれら年金に厚遇措置を講じています。この年金制度を、スーパーアニュエーションと言います。2002年7月の法改正により、ワーキングホリデービザ保持者やビジネスビザ保持者といった一時滞在者の年金が、出国の際に払い戻しされることになりました。
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