オーストラリアでは「ホームドクター制」と言われるシステムを取っており、これはヨーロッパでも主流となっています。体の具合がおかしいと感じたら、どんな症状であれ、まずGP(General Practitioner)と呼ばれる一般開業医に診察に行きます。GPは、個人で開業している所もあれば、何人かの医師が集まるメディカルセンターもあり、一般的にメディカルセンターの方が設備は充実しているようです。GPの範囲内で治療が可能な場合は適切な処置の上、薬の服用が必要であれば処方箋も書いてくれます。医薬分業がはっきりしているオーストラリアでは特別な薬を除き、薬局(Pharmacy/Chemist)にて購入します。GPでは治療が難しいと判断されたら、GPが専門医(Specialist)への紹介状を書いてくれるので、その紹介状を持って新たに診察の予約を取ることになります。しかし、歯の治療の場合はGPに行かず、歯科医に直接行きます。メディケアは、歯科治療のカバーをしていないので、民間保険に加入していない人は費用が全て自己負担となります。
   
 
 
VRGP
(Vocationally Registered General Practitioner)

VRGPとは、GPとして5年以上の経験を積んでいるドクターのことで、往診と時間外診察の義務があります。VRGPに診察してもらいたい人は、メディケアの各事務所に置いてあるVRGPのリストから探すことができます。
公立病院と私立病院

オーストラリアの病院は、総合病院と専門医のクリニックに分かれ、総合病院には公立病院(Public Hospital)と私立病院(Private Hospital)があります。私立病院の方が公立病院より費用がかかりますが、メディケアを持っていない場合、公立病院でもプライベートの患者として扱われるので、費用の差はあまりありません。また、私立病院は公立病院に比べより早い診察や検査、手術を受けることができ、一般的に設備も公立病院より備わっているところが多いようです。

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