もっとも、そういう態度は、取材者の義務を果たしていないと非難されるかもしれない。取材結果をできるだけ多くの人に知ってもらうという意味で、取材対象に対して、ジャーナリストとしての責務を放棄している、といっても過言でもない。そのことは、重々承知している。特にグアテマラ、エルサルバドル、ビルマなど、日本ではマイナーな国や地域などを取材している自分にとって、日本に住む一人でも多くの人に現場の声を伝える義務を果たしていないのではないか、という罪悪感にも苛まれることがある(大げさか?)。
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東京の中心地から少し離れた、こじんまりとしたギャラリーで開かれたビルマの写真展。今回の展覧会は実際、東京のアムネスティ・インターナショナル(ビルマ調整チーム)が動いてくれた。その写真展の最終日に、スライドショーと現地の最新状況を伝えるプログラムが組まれていた。
その日は、写真展の鑑賞者に加えて、延べ40名を超える人がスライドショーを見に来てくれた。さらに、スライドショー後の、私の現地最新レポートに聞き入ってくれた。在日のビルマ人も10名ほど参加してくれた。
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