その知らせを受けて、ある程度きちんとした追悼文を書こうと思っていた。だが後日、パークスさんの訃報を伝えた新聞記事(『バンコクポスト』11月1日)の最後の一文を読み、高ぶっていた感情が一気に冷めてしまった。
ニュースを初めて知ったのは10月25日、タイ・チェンマイのホテルでBBCニュースを見ていたときだ。
えっ、なに? パークスさんが亡くなってしまった!
驚きとともに、ああ残念!という気持ちが胸一杯に広がった。いろいろ聞きたかったことがあったのに。なぜ、今?という感じだった。92歳という年齢で一生を終えたのは、天寿を全うしたといってもいいはずなのに…。
でも、その時、正直のところ、悲しみというよりも、ああ、タイミングを逃してしまった。そのことがまず頭に浮かんで、そういう身勝手な自分にも呆然としてしまった。
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