「−ローザ・パークス逝去−」

 パークスさんの訃報に触れて、考えてみた。では日本では、黒人に対する人種差別は果たして無かったのだろうか。たとえば日本では、「外国人」を「ガイジン」と呼んで、日本人から区別している。その中でも肌の黒い人に対しては、まず先に「コクジン」と呼んで、ひどい場合には「クロンボ」と呼んで、その「ガイジン」からさらに区別してきたではないか。まるで「私たち」は、あたかも白人の側に立っているかのような態度だったのではなかろうか。

  カールさんのいう「私たち」と日本の「私たち」との間には大きな隔たりがあるようだ。それが日本の「普通」であった。

 訃報を知って、高ぶった気分の私に冷水を浴びせた新聞記事のコメントは、現在の米国国務長官であるライス氏のものであった。
 「もし、パークスさんがいなければ、私は今、国務長官としてここに立つことがなかったでしょう」

 

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