違う環境に身を置くと、否が応でも自分自身が見えてくる。違った人々に出会って、自分自身が見えてくるようになる、自分の考え方がはっきりしてくる。さらに、その考え方の「源」が見えてくる。
初めて外国に出たのは、1984年の中国行きだった。まあ、これは自分の意志で訪れたというより、ある団体のご褒美旅行だったので、それほどの刺激が残っているとはいえない。が、しかし、初めての飛行機、言葉の通じない初めての土地だった。それなりに強烈で新鮮な記憶が残っている。
中国行きから1年後、自分で計画して、自分の意志で米国に足を踏み入れることになる。それこそが初めての海外渡航といってもいいだろう。
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今振り返ると、外国に対する自分の態度の変化は3段階を経てきたように思える。外国だからということで(特に日本に影響力のあった米国だったので)、見るもの聞くこと、全てが珍しく、日本の生活習慣がおかしく不可解に思えてきた第1段階。
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