よって、アウン・サン・スーチーでもなく、アウンサン・スーチーという表記でもない。ただ、氏の呼び名は長いため、2回目からの表記には慣例的にスーチー氏としたり「・」を入れる場合もある)。
 ビルマの経済状態はここ数年、欧米諸国からの経済制裁によって、ほぼ破綻状態に陥っている。私が首都ラングーンを訪れた昨年8月末、実質上のレートは、およそ1ドル=600K(チャット)だった。ちなみにこの4月末には、1000Kまで値下がりしてしまい、この9月の半ばには一時期、1500Kまでになった。
 しかも、ビルマは事実上、2重為替政策をとっている。いくら実質レートが1000Kを超えたからといっても、公定レートは、1ドル=約6.6Kで固定しているのだ。

 

 いくら海外の企業がビルマに投資をしたとしても、見返りはほとんどないということになる。外貨としてドルを持ち出そうとしたときにその為替の差額があまりにも大きすぎるため、もうけはほとんどない(もっとも、実質的には1ドル=450Kでの取引が多いと言われている)。
 さらに、たとえば、人道援助として海外から公定レートで援助のお金が入ったとしてもその大多数のお金はどこかへ消えてしまうことになる。学校や病院建設の理由で援助資金が入ったとする。現地の労働者や商品には「現地の実質レート」で、「現地の通貨」で支払いが行われる。すると、公定レートと実質レートの差額はどのように処理されるのだろうか。闇に消えていく巨額のお金が存在するのだ。ちなみに、外国人が観光でビルマに入るときには、空港で200ドルの強制両替がある。

   


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