一説によると、対外的に、軍事国家というイメージを払拭するために国名変更が意図されたともされている。また、数十に及ぶ多民族への配慮だともされている。つまり、ビルマという呼び方は「ビルマ族」だけを表し「ミャンマー」という名は「ビルマ族」以外の、「カチン族」・「カレン族」・「シャン族」・「モン族」などの民族をも含む呼び方と軍政府は説明をしている。しかしながら、この説明は誤っていると多くのビルマ研究者は指摘している。
 また一般的に、軍政を支持する立場の人や、政治的にとりわけ何も気に留めない場合は、ミャンマーという国名を使い、軍政に反対して民主化を進めようとする立場の人は、ビルマという国名を使うと解されている。


 私がビルマと使い続けるのは、民主化支持との理由もあるが、実はそれ以上の訳がある。 
 ビルマと呼ぶかミャンマーと呼ぶかは、同国の政治的理由よりも、日本語を使う人びと、我々の側の意識の問題であるのだ。
   


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