戦闘の跡、戦争の跡、内戦の跡を探し回って、約半時間ほど歩き回った。その短時間の間で、町をほぼ一周した。あまりにも静かな町だった。これは写真にならないな。私は落胆した。思っていた風景、期待していたイメージがなかったからである。
 平和に向けての交渉が行われた町だから、きっと内戦を象徴する特徴が何かあるのだろうと思い込んでしまっていた。
 町の中央には教会と市場があるだけ。暑さのせいで人々は家の中に引きこもってしまい通りを歩く人の姿はない。仕方なくこの町、いやこの国の唯一の自慢、民芸品作りの工房をのぞき込み、写真を撮っていく。暑さのせいで少々グロッキー気味になっていた。

 

 それでも何か「いいことないかな」と狭い路地を歩き続けてみる。馬の世話をしている親子連れ。学校帰りの子供たちが目に入った。そういえば、ラ・パルマの町に来るまでにバスの中でたくさんの学校帰りの子供達に出会った。服装は立派だった。サンサルバドルのスラムで出会った子供達と比ようがない程あか抜けていた。どうやらこの町は裕福な方だ。
 あちこちと歩き回り、とうとう同じ所をぐるぐると回りはじめた。いつものように暑さで目の前が白くなてっきた。喉が枯れてしまい。ひりひりと痛い。とりあえず目についた駄菓子屋に入って休憩する。冷たいコーラを一気に飲み干す。
 「ほっ」と一息ついたところで、こっちをじっと見ているこの駄菓子屋のおばちゃんと話をしてみる。

   


This site is developed and maintained by The Perth Express. A.C.N. 058 608 281
Copyright (c) The Perth Express. All Reserved.