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[第5節] 現代サッカーとビジネス

<お金と名誉>
「サッカーとお金は、切っても切り離せないものだと思います。プロはプロでも、レベルが上がれば上がるほど、お金の額も上がっていく。でも、サッカー選手にとって、とにかくピッチに立ってサッカーがしたい、試合に出たい、といつでも思っています。お金は二の次。例えば、“お金か名誉”といった質問を受けたとして、もし『年棒1億円でサッカーのマイナー国でプレーするのと、年棒1千万円でサッカー世界最高峰リーグ(プレミアリーグなど)でプレーする』といった選択肢が与えられた時、迷うことなく『1千万円でも世界最高峰リーグでプレーする』方を選ぶでしょう。

実際、1億円を稼ぐことも短い人生の中で限られたチャンスかもしれませんが、プロのサッカー選手にとって世界最高峰リーグでプレーすることの方が、世界でほんの一握りの人にしか与えられない最大のチャンスなのです。近年、スポーツ競技のサッカーが、ビジネスのサッカーへと変貌しつつありますが、実際、ボールを蹴っている選手本人達は、お金ではなく、純粋にサッカーをしたいと思っているはずです。移籍についても、ただ自分がサッカーをしたくて、サッカーができる場所を探すために移籍するのであって、移籍金を吊り上げ、金銭目的で移籍をしている選手はいないはずです。もし移籍をする場合は、プレーするフィールドを求めてみんな動いているんです。お金だけを目当てにサッカーをしているサッカー選手は、プロの世界にはいないでしょう。」