[第5節] 現代サッカーとビジネス
移籍金、つまりその選手に付けられた評価価格を一つとってみても、一選手のためにチーム間で破格の額が行き来する。つまり、その選手に支払われる年俸も同様に先例のない額が支払われている。 例えば、前出したスペインのクラブチーム、「レアル・マドリード」は、サッカー選手として世界ナンバーワンの高額を稼ぐイングランド代表のベッカムなどを抱え、選手年俸総額は200億円を超すと言われている。
今やスポーツ競技としてのサッカーをビジネスと切り離して考えることは不可能となった。エンターテイメントとして、今も変わらず観客を魅了し続けてはいるサッカーではあるが、もう一方では巨額なお金が分単位で動いている。