きっと、満員電車の行きつく先のあの街の便利さは、そういう僕達の知らないところの犠牲の上に、成り立っているのではないかと思うのです。その辺を突き詰めて考えていくと、大げさに言うならば、この地球の上に生きている人達は、はっきり2つに分けられると思います。
1つは、搾取する側といいますか、ハンバーガーを食べたり捨てたりできる側。もう1つは、搾取される側。山を焼き払われても、土地を追われても、子供たちが飢えで死んでいってもどうにもできない側。
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今の世界って、ひょっとしたらインターネットとかデジタルとかを合言葉に、そのハンバーガーを食い散らかす側が、もう後先考えずにまるでマラソンの30Km地点を過ぎたランナー集団のように、猛烈にスパートしている状態なんじゃないでしょうか。この先、どうなるかなんて、もうとっくに誰も考えなくなってしまっている、そしてとにかく目先のレースに勝つこと、スパートをし続けること自体が価値のあることのように考えてしまっている気がするのです。
本当は、僕達ハンバーガーを捨てる事のできる側の人達が、もっとちゃんと反対側で苦しんでいる人達のことを考えなければいけない気がするんです。
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