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Barefoot in the Creek

 
第2章 はじまり

 旅も終わりも終盤の頃になると、両親は心身ともに強烈なショックを受けていた。都会での生活に慣れていた両親の目の前に広がっていたのは、小農場とも呼べないような開拓地と徐々に広がっていく不気味なブッシュが点在しているだけだった。私たち子供達にとっては冒険だったが、両親はこの先に何が待ち受けているのか分からず、深い孤立感と口にこそ出さなかったが動揺を感じていた。トラックで1時間ほど道なき道を走るとようやくブッシュから抜け出し小さな開拓地へと入っていった。「さあ、つきました」と運転手はトラックから降り、後についてくるよう合図した。その場所は、開拓者がハンピーと呼んでいる粗末な小屋だった。運転手はそそくさと私たちと荷物を降ろし、まるで逃げるように行ってしまった。

両親はあたりを見回しながらじっと考え込んでしまった。切り出したままの材木で建てられたハンピーは仮の小屋で、内部は台所と居間、そして寝室に仕切られていた。ここでは、必要最低限の物しか荷を解かなかった。第1日目、両親はこのあまりに原始的な状況にショックを受けていたが、翌日グループの親方がやって来て、多少村に近く、隣人もいる野営地に移ることを約束してくれた。