ここでは、オーストラリア政府や主要メディアから発表された新型コロナウイルスについての最新情報をお届けします。紹介の情報と共に、本サイトのトップページの「お知らせ【新型コロナウイルスのパース発最新情報】」には、新型コロナウイルス(COVID-19)の情報がまとめて掲載されています。
▶制限措置を緩和していく3段階の行程表を発表
5月8日(金曜日)、スコット・モリソン豪首相は会見を行い、『7月には新型コロナウイルスから安全な経済を実現するための目標』として3段階の制限緩和対策(ロードマップ)を発表した。このロードマップはあくまでも国の方針として発表され、以後、各州・準州政府が各地の状況によって具体的な措置を決定する。豪州政府は、3週間ごとにこの緩和策を見直すとしている。ただ、いずれの段階においても1.5メートルのソーシャルディスタンスや衛生管理、病気の場合の自宅待機やCOVIDSafeアプリの利用が求められている。
3段階の緩和策として、第1段階は「5人までの自宅への来客」「10人までの職場や公共の場での集会」「在宅勤務の推奨」「レストランやカフェ、買い物の再開」「図書館やコミュニティ・センター、プレイグラウンドやブート・キャンプの再開」「近郊の旅行」。第2段階は「自宅や職場及び公共の場での20人までの集会」「在宅勤務の推奨」「ジムや美容サロン、映画館や美術館、アミューズメント・パークの再開」「キャラバン・パークやキャンプ場、一部の州外への旅行」。そして、第3段階は「100人までの集会」「職場への復帰」「ナイトクラブやフードコート、サウナの再開」「全ての州外への旅行」「ニュージーランドや太平洋島嶼国への旅行、及び留学生の渡航の検討」となっている。繰り返すが、このロードマップはあくまでも国の指針であり以後、各州・準州政府がそれぞれ緩和策を講じることになる(情報元:オーストラリア政府発表/5月8日)。
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▶豪政府ウイルス感染追跡アプリ「COVIDSafe」開始
4月26日(日曜日)、オーストラリア政府はウイルス感染追跡アプリ「COVIDSafe」の導入を開始し、アプリのダウンロードが可能になった。スマートフォンユーザーは、iPhone用およびAndroid用のアプリをダウンロードし、名前(仮名可能)、年齢、携帯電話番号、郵便番号を入力するよう求められる。このアプリは、Bluetoothテクノロジーを使用して「他のユーザー」が1.5メートル以内に近づくとログに記録して暗号化し、中央サーバーに送信される。保健当局は、もしその「他のユーザー」が感染者だった場合、自分は濃厚接触者になるため迅速に通知される仕組み。尚、連絡先など個人情報は交換されず、記録されたIDは21日間で削除される。スコット・モリソン豪首相は、「このアプリは新型コロナウイルスによる規制を緩和するために不可欠である」とアプリにフラグを立てた。また、豪政府のグレッグ・ハント保健相は「COVIDSafeアプリは、コミュニティで診断されていない可能性のあるケースを迅速に見つけ、人々が早期に診断や治療ができるように支援し、医師や看護師、医療従事者や家族、友人を守り、命を救い、命を守る。アプリが収集する情報の使用には厳しい法律が適用される」と述べた。加えて、豪政府のブレンダン・マーフィー首席医務官は「このアプリにより、ウイルスの拡散を抑えるために不可欠な、より迅速な連絡先の追跡が可能になる」と語った(情報元:オーストラリア政府発表/4月26日)。
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▶待機中の手術を来週から再開
4月21日(火曜日)、スコット・モリソン豪首相は会見を行い、今週末の4月25日から27日のアンザックデーの連休明けより待機中の手術を順次再開すると発表した。IVF(体外受精)、関節置換術、白内障、乳房再建、歯科処置などが含まれ、今後段階的に再開を進めていく方針。また、モリソン首相は「オーストラリアで初めて新型コロナウイルスの感染者が見つかってから87日が経過し、拡散を阻止するために我々の生活は一変した。それは容易なことではなかったが、再生への道を辿り始めたといえるだろう。しかし、この厳しい制限措置をさらに慎重に続けなければならない。それが命を守り、元の生活を取り戻すことにも繋がる」と述べた(情報元:豪州首相会見記録/4月21日)。
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▶今後4週間は現状の制限措置を続けると発表
4月16日(木曜日)、スコット・モリソン豪首相は同日朝に開かれた国家内閣の会合後に会見を行い、新型コロナウイルスに関する外出禁止や飲食店の閉鎖、社会的距離などの制限措置をこのまま引き続き4週間は続けると発表した。今後も検査の強化、濃厚接触者の追跡、地域での対応策などの強化を行っていき、4週間後、制限措置に一定の効果がみられれば規制が緩和される可能性もあると言及した(情報元:豪州首相会見記録/4月16日)。
▶豪政府ウイルス感染追跡アプリ導入検討
世界で広がっている新型コロナウイルス感染濃厚接触者追跡アプリをオーストラリア政府が導入することを検討している。そのアプリはスマートフォンの位置情報データを使用して、新型コロナウイルスに感染した人と濃厚接触者を追跡することができる。国営放送ABCによると約2週間でアプリが開発される予定で、オーストラリア政府は「利用は強制ではないが効果を得るためには少なくとも40%の国民が導入に参加する必要がある」と考えており、導入すればロックダウンによる封鎖を数ヶ月で解除できるかもしれないとの期待もしている。すでにシンガポールで導入されている追跡アプリでは、政府とのデータの共有に同意している国民はわずか20%にとどまっている(情報元:/ABC News/4月14日)。
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▶ワーキングホリデーや留学生は帰国検討要請
豪州移民局は、短期滞在ビザでの滞在者で、今後経済的に困窮する可能性がある場合、早急に自国へ帰国をするように呼び掛けている。豪州政府からの経済支援は、豪州国民と永住者が対象となるため、仕事への就労も難しくなっている状況で経済的に自立、維持できるのか懸念されている(情報元:豪州移民局発表/4月4日)。
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▶豪州国内の保育所利用が無料に
スコット・モリソン豪州首相は、新型コロナウイルスによる育児財政支援策として、4月6日(予定)から保育所(チャイルドケア施設)を無料で利用可能にすると発表し、多くの働く親を支援し、経済支援を行っていきたいと述べた(情報元:豪州首相会見記録/4月2日)。
▶家族以外の集会は2人まで
スコット・モリソン豪首相は、3月30日深夜より適用される更に厳しい新型コロナウイルスに関する追加措置を発表した。家族以外との集会は2人まで(自分以外に1人)。必要不可欠な買い物や医療関連、仕事、エクササイズ以外は自宅待機を要請。プレイグラウンド、スケートパークの閉鎖。70才以上、また既往症のある60才以上の人は自宅待機を強く要請している(情報元:豪州首相会見記録/3月29日)。
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▶豪州帰国後、帰宅前にホテル施設で14日間の隔離を要請
豪州のスコット・モリソン首相は、新型コロナウイルス感染の2/3が海外から入国した人たちであることを受け、3月28日(土曜日)深夜0時よりオーストラリアに帰国後、自宅に帰宅することを許さず、入国した州のホテルなどの施設で14日間の隔離を行うことを要請した。この隔離に関するホテル、移動、食事の費用は政府が負担する(情報元:豪州首相会見記録/3月27日)。
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▶大手スーパーColes、買い物時の注意点を発表
豪州大手スーパーマーケットColesは、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、買い物時の注意点を発表した。まず、病気の症状がある人は入店しない。入店する際は手洗い、またはハンドサニタイザーを使用する。店内では他者と1.5mの距離を保つ。レジに並ぶ際は離れて並ぶ。買い物したものは自分で袋に入れる。そして、支払いはカードのタップ払いを推奨など、感染予防のために協力を呼び掛けている(情報元:Coles Supermarkets Australia Pty Ltd/3月27日)。
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▶レストランやカフェ閉鎖。テイクアウェイ営業のみ。
3月22日、スコット・モリソン豪州首相は記者会見で、新型コロナウイルスの感染者が急増していることを受け、オーストラリア全州にて、3月23日(月曜日)正午からレストラン、カフェ、パブ、クラブ、ホテル、映画館、カジノ、ジム、屋内スポーツ施設、宗教集会などは閉鎖し、テイクアウェイ営業のみ可能となることを発表した。スーパーマーケットや薬局、ガソリンスタンドなどは引き続き営業される。学校も引き続き休校の措置は取らないが、自主隔離を希望する家族はその選択も可能とした(情報元:豪州首相会見記録/3月22日)。
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▶オーストラリアへの入国禁止
3月19日(木曜日)、スコット・モリソン豪州首相は、3月20日21時(豪州東部夏時間)よりオーストラリア国民と居住者、並びに配偶者、法定後見人及び扶養者を含む直近の家族以外のオーストラリア入国を禁止することを発表した(情報元:豪州内務省/3月19日)。
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▶海外から豪州への全ての渡航者に14日間の自己隔離措置
3月15日、豪州のスコット・モリソン首相は記者会見で同月15日深夜(16日の0時)から海外から豪州への渡航者全てに対して、14日間の自主隔離措置を求める発表を行った。自主隔離措置の違反者に対しては、それぞれの州法に委ねられる。また、海外からを含め全てのクルーズ船の入港を拒否することも発表した。クルーズ船の入港拒否は当面30日間実施される(情報元:豪州内務省、豪州首相会見記録/3月15日)。
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