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【新型コロナウイルス関連】パースの医療現場からの声


 

2019年12月以降、新型コロナウイルス(COVID-19)の発生が報じられて以来、世界各地から集団発生や感染経路、患者数をはじめ感染症対策などが医療現場から報告されています。ここではパースで日本語で診察ができる日本語医療センターの千綿真美さんにオーストラリアの医療の現場からの最新情報をお届け致します。
 
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、オーストラリア政府は順次、感染予防や対策を発表しています。このパンデミックな状況では更に注意深く情報の更新をして、正しい情報を得ることを心がけて下さい。医療について不明な点がありましたら日本語医療センターにお電話ください。
 
 

更新日:4月24日(金)
一般歯科やキャンセルされていた手術などが再開

西オーストラリア州は早くから開始された規制の効果があり、新型コロナウイルス感染者はついに感染者確認がゼロの日となりました。これはまさにみんなの自主隔離の効果によるものに間違いありません。これから少しずつ様子を見て、日常生活が元に戻っていくかと思われますが、まだ引き続きの注意は必要です。

さて、オーストラリア国内で医療に関しての一般歯科やキャンセルされていた手術などが再開することになりました。

新型コロナウイルス禍中で行われているGP(一般医)による電話診療は引き続き可能ですが、電話診療は基本的にすでに以前からかかっている慢性疾患に対しての薬の処方や定期検査の指示、その結果についてなどで、何もかもが電話診療でできるわけではありません。たいていはやはり直接の診療なしでは難しいのですが、まずは電話でどういう状態で受診をしたいのか問い合わせてみましょう。現状況では、どこのGPでも待合室が混まないように予約時間を調整したり、外の車で待ってもらったりとしますので、混雑する中で待たないといけないと心配する必要はありません。

また、オーストラリアは今から冬に向かうため、また風邪などが流行りだします。特に今年は、インフルエンザの予防接種が強く勧められています。まだ未接種の方は早く受けることをお勧めします。

最後に、のどの痛みや咳、鼻水、発熱などみられても慌てずに、まずはパナドールやイブプロフェンなどの鎮痛解熱剤を服用して様子をみましょう。2、3日経っても症状が変わらなければ、かかりつけのGPに電話をして相談して下さい。引き続き大切なことは体調が悪ければ、自宅でゆっくり休んで人に接触しないようにすることです。
 
関連記事:更新日:4月21日(火)▶待機中の手術を来週から再開
 
 


更新日:4月6日(月)
本年度冬季インフルエンザ予防接種

本年度(2020年度)冬季インフルエンザ予防接種が始まっています。この冬は新型コロナウイルス感染拡大のこともあり、2重の感染とならないようにインフルエンザ予防接種が強く勧められています。

州政府は今季特別プログラムとして、生後6ヶ月から5歳までではなく、生後6ヶ月からプライマリースクールYear 6(12歳)までの子どもへの接種を勧めることにしました。

よってメディケア(豪州国民健康保険)をお持ちの永住者で、以下にあてはまる方はインフルエンザ予防接種を無料で受けられます。
*65歳以上
*生後6ヶ月からYear 6(12歳)までの子ども
*妊婦
*心臓や肺疾患など何らかの慢性疾患を持ちリスクがあるとされる方(かかりつけのドクターに該当するかどうか確認して下さい)

上記以外の方も今季はインフルエンザの予防接種が強く勧められていますので受けるようにしましょう。かかりつけのGP(一般開業医)に接種ができるかお問い合わせ下さい(予約時にストックがあるか確認された方がいいです)。当日本語医療センターでは11月、12月に日本で接種をされた方でも再接種を勧めております。
 
関連記事:更新日:4月26日(日)▶インフルエンザ症例数減少
 


千綿 真美

千綿 真美

日本語医療センターのマネージャーとして、診察時の日本語への通訳やその他医療手続きの代行も行ってくれる。ウェブサイト:www.nihongoiryocentre.com.au







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