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【パースエクスプレス・マガジン】Lesson 19「和製英語」シリーズ『プレゼンテーション編』

“学校では教えてくれない「知っ」て「得」する、リアルなオージーの活きた日常英会話を紹介していきます!”
 

「和製英語」シリーズ

 
さて、今号から新シリーズにてお届けする『スティーブさんの知っ得英会話』。日本にいた時、何気なく使っていた言葉が英語だと思っていたけど、実は日本で作られた“和製英語”だったり、知らずにその言葉をオーストラリアで使ってみたら、全く理解されなかったという経験は誰しもあるでしょう。今号からは、その和製英語の英語表現や、更に英語圏でもオーストラリアならではの表現方法、そして語源のワンポイントアドバイスなどをクイズ形式で紹介します。Lesson 19は、プレゼンテーション編です。
 

「和製英語」シリーズ:Lesson19

プレゼンテーション編

 
毎回、違うシチュエーションでまなぶくんとスティーブさんの会話を紹介します。その会話の中に「和製英語」が隠されています。今回は4つ。さあ、探し当てましょう!
 

登場人物

まなぶくん

当コーナーのLesson 1からイラストでも登場している英語初級者。


スティーブさん

言わずもがなの、当英会話コーナーの監修者。

 

クイズ

 
下記の会話の中に和製英語が4つ隠されています。どれでしょう?!
 

 

Thanks for helping me today. Wow your computer has a touch panel! And using blind-touch, your typing is so fast.

訳:「今日は手伝ってくれてありがとう。スティーブさんのパソコン、タッチパネルなんだ!ブラインドタッチで、タイプも早いね!」

まなぶくん

 

Manabu are you making materials for your presentation? You’re going to use a hotchkiss and cellophane tape to make a booklet are you?

訳:「まなぶくんは今、プレゼン資料を作っているの?ホチキスとセロハンテープで最後は冊子、作るんだっけ?」

スティーブさん

 
 

答え

 
では、答えはこの4つです

❶Touch Panel → Touch Screen 
“触れて”使う“画面”から、PanelではなくScreenを使います。
 

❷Blind Touch → Touch Typing
キーボードを見ないでタイプすることから「Blind(見えない、盲目な)」という言葉が出てきたと連想されますが、正しくはTouch Typingです。
 

❸Hotchkiss → Stapler

この文房具のホチキスは、機関銃発明者のベンジャミン・バークリー・ホッチキス(B.B.Hotchkiss)の名前が由来とされています。機関銃の構造が文房具ホチキスの構造と同じことから関連付けられています。実際のホチキスは、E.H.ホッチキス社(E.H.Hotchkiss)のHotchkiss No.1というモデルがアメリカから日本に渡り、その名前が一般名詞となって今に至ります。
スティーブさん

 

❹Cellophane Tape → Sticky Tape

アメリカでは“Scotch Tape”と呼ばれ、イギリスでは“Sellotape(セロテープ)”として商標登録されているテープも存在します。ただ、オーストラリアでは、一般名詞して“Sticky Tape”と呼ばれています。
スティーブさん

 
 

おさらい

 
最後に、今回のまなぶくんとスティーブさんとの会話をおさらいしましょう。ぜひ皆さんも実践で活用してください!
 

Thanks for helping me today. Wow your computer has a touch screen! And your touch-typing is so fast.

訳:「今日は手伝ってくれてありがとう。スティーブさんのパソコン、タッチパネルなんだ!ブラインドタッチで、タイプも早いね!」

まなぶくん

 

Manabu are you making materials for your presentation? You’re going to use a stapler and sticky tape to make a booklet are you?

訳:「まなぶくんは今、プレゼン資料を作っているの?ホチキスとセロハンテープで最後は冊子、作るんだっけ?」

スティーブさん

 

Steve Nishioka

生まれも育ちもパース。高校卒業後、日本語を勉強し、パースの大学在学中に関西外国語大学へ留学。その後、再びワーキングホリデービザで訪日。そして、JETプログラムの国際交流員として栃木県の馬頭町(現:那珂川町)に3年間住む。帰国後、社会言語学の研究論文を終え、パースの日本人に英語を教える。







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