2020年5月1日の西オーストラリア州における新型コロナウイルス(COVID-19)の新たな感染者数は、ゼロとなっている。この数字はウイルスの感染拡大防止に対しての一定の評価ともなるが、この度、西オーストラリア州政府は「レストランやカフェ、バーなどの飲食店の営業再開」に向けての政策を発表した。
5月1日現在もオーストラリアにおいて、飲食店のレストラン、カフェ、パブなどは閉鎖を要請(3月23日より。テイクアウェイ営業のみ可能)されているが、西オーストラリア州は4月20日に感染者数ゼロを確認して以来、新たな感染者数の増加傾向がみられない状況下が鑑みられ、飲食店の営業再開を見越して、この度の政策が公示された。
▶飲食店スタッフ向けプログラム「新型コロナウイルス衛生トレーニング」営業再開前に受講
マーク・マガウワン西オーストラリア州首相は会見で、「レストランやカフェ、バーなどの飲食店は、営業再開の前に『新型コロナウイルス衛生トレーニング』を受講しなければならない。この無料のオンラインプログラムは州政府から180万豪ドルを投じて作られ、7万人のホスピタリティ関連スタッフが受講することを期待している」と発表した。
このトレーニングプログラムは、2ステップが準備されており、ステップ1は全てのスタッフが受講必須、マネージャーとスーパーバイザーはステップ2のより高度なプログラムを受講する必要があるというもの。
この無料オンラインプログラムは、45分~1時間の受講時間で、ソーシャルディスタンシングや食品の取り扱い、衛生方法などを学び、このプログラムを受講したスタッフは修了証明書、バッジ、ウォレットカードが受け取れる。
このトレーニングを受けた衛生管理者として認定されたスタッフが勤務する飲食店には、衛生条件を満たしている旨のサインの掲示がなされることになる。
ポール・パパリア西豪州観光大臣は、「この発表は西オーストラリア州のホスピタリティ業界に希望をもたらすものだ」と述べている。
(情報元:西豪州首相会見記録/The West Australian/4月29日)
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