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【パースエクスプレス・マガジン】スペシャル・インタビュー 「パース-成田」直行便就航について聞く

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2019年9月1日からパースの人たちにとって2011年の休止以降待望の日本直行便が復活する。今回運航することとなった全日本空輸株式会社(All Nippon Airways Co., Ltd./ANA)の豪州・オセアニア地区総代表兼シドニー支店長の定行亮さんに、同社にとって初の試みである「パースー成田」間直行便について伺った。

取材協力、情報・写真提供:全日本空輸株式会社

 

―単刀直入に、なぜ直行便を飛ばそうとお考えになったのですか?
 
「弊社は、日本とこれだけ結びつきの強い都市で、かつ豪州国内でも第4の都市でもあるパースになぜ日本との直行便がないのかという部分から検討が始まりました。今までの経験上、直行便が運航されると人の行き来がさらに伸びる傾向があることが分かっていますので、就航により往来のボトルネックを解消することに貢献できるのではないかと考えたのが、チャレンジしてみたいと思った第一の理由です。
 
 2つ目に、「シドニー―日本」間の運行が2015年に再開し、3年が経ちますが、実はそれ以前の1988年から99年の約10年ほど、シドニーとブリスベンから日本へ直行便を飛ばしていました。当時はオーストラリアが海外の旅行先としてブームでしたが、バブルがはじけ、経済が下降気味になり、一気に観光客がオーストラリアに行かなくなってしまいました。そういった背景があり、我々も休止せざるを得なかったのですが、その後16年が経ち、環境も変わったということからシドニーでは再開といった運びになりました。あれから3年が過ぎましたが、90年代とこの3年間では明らかに環境が異なることを強く認識しました。日本からオーストラリアに来られる人の数は、90年代ピーク時のやっと半分あたりまで戻ってきました。一方、オーストラリアから日本へ行く人たちがぐんぐん伸びて、完全に双方向の交流ができてきているというのが現状です。ならば、西オーストラリア州でも同じことが言えるのではないかと思ったのが、2つ目の理由です。この2つの理由から直行便を飛ばしてみようといった決断に至りました」
 
 

―今回の「パース―成田」間の直行便について、どのような方に利用して頂きたいとお考えですか?
 
「もちろん、こちらへ在住されている日本の方に、里帰り、ご出張で大いに活用して頂きたいですし、オーストラリアの方にももっともっと日本を訪れて欲しいと思っています。経由便で14、15時間かけて日本へ帰国するのなら、約10時間の直行便で、乗り継ぎの煩わしさ、経由地での荷物紛失の心配などもなく、安心して利用できる便利なインフラとしてご活用頂ければ嬉しいです。
 
 パースのオーストラリア人は、経由便でも日本へ行かれる人が増えていると伺っております。日本では、2019年の今年は“ラグビーW杯”、2020年は“東京オリンピック・パラリンピック”、翌年の2021年には関西で中高年のオリンピック“ワールドマスターズゲームズ”があり、さらに2025年には大阪で万博が開かれるなど、オーストラリアの方にはもっと日本に行って頂きたいと思っています」
 

 
 

―2011年まではカンタス航空が週3便で運行していましたが、貴社による9月1日からは毎日運航になりますね。集客はどのように考えてらっしゃいますか?
 
「大きなポテンシャルを信じて今回就航を決断しておりますし、カンタス航空が運航していたころから8年も経っておりますので、パースの環境も変わっていると思います。弊社でも過去に一部の路線で隔日運航を試みたことがあります。しかし、交通機関として、利用者の皆さまに“毎日この時間に飛んでいる”と覚えて頂くに越したことはなく、また旅行会社の皆さんにとっても、ツアーを企画される際、ご不便が生じるのではないかと懸念しました。したがって、毎日運航での就航と致しました」
 
 

―直行便ということですでに他航空会社との差別化はでき上がっていますが、更に“ANAだから”という特徴をお教えください。
 
「一言でいえば、乗った瞬間から日本ということです。弊社は日本の企業ですので、他の国の航空会社との差別化を図るには“日本の力”をいかに出すかということになります。清潔な機内、客室常務員の細かな気遣い、機内食も和食、洋食に関わらずクオリティを保ち、日本人としてのこだわりをチェックインカウンターから機内まで、いろいろなかたちで表現、お届けできればと心がけています。そこが、弊社のブランディング『Inspiration of Japan』の目指すところでして、“日本を感じてもらう”ということにこだわりをもって、パースの皆さんにご支持頂けるよう、愚直にやっていきたいと考えています」
 
 

―「パース―成田」間就航予定の飛行機、ボーイング787型機のドリームライナーについて教えて頂けますか?
 
「ボーイング787型機は、弊社がローンチカスタマーとしてボーイング社と連携し、開発に大きく関わって参りました。様々な部分で、従来の飛行機に比べて技術が格段に進化しており、まず機体が金属ではなく、日本の先端技術で開発された炭素繊維でできていますので、強度が高まると同時に大幅な軽量化が実現し、商品燃料が少なく燃費のいいエコな飛行機です。また機体の炭素繊維化は、気圧や湿度のコントロールでも大きな効果を発揮しています。金属よりも柔軟性があるため、機内の気圧コントロールをフレキシブルに行い、耳への影響を最小化しています。加えて金属と違い錆びる心配がないので、機内乾燥が最小限に抑えられ、肌乾燥の心配も少なくとても快適です。そういう意味でまさに“ドリームライナー”と言えると思います」
 
 

―まさに日豪の「懸け橋」を担っている貴社にとって、特に「パース―日本」間について今後の展望をお聞かせ下さい。
 
「西オーストラリア州内での観光名所は、広大な地域に点在していますが、それぞれが非常にユニークだと思います。実は、日本の中高年の方たちは既に気付かれていて、1週間から10日間にかけて周られている方も多いと伺っています。そういう旅の仕方は世代を問わず、増えていくと思います。日本もだんだんお休みが取れやすくなってきていますし。そして、直行便がその旅へのきっかけ作りになればと思っています。また、パースは留学先としても人気があると伺ってますので、若い世代の交流にも貢献できれば嬉しいです。一方、オーストラリアの方たちにとっては、“日本といえばスキー”に留まらず、日本全国に広がる多様な歴史・文化・自然を背景とした“素晴らしい観光素材に恵まれた日本!”というイメージ作りにも貢献したいと考えています」
 
 

―最後に読者の皆さんへメッセージを頂けますか?
 
「直行便でしたら最も早く日本に着け、こちらパースを夜に出て、寝ている間に日本へ着いてしまいます。ご両親に会いに行く、親戚や友達に会いに行く、また大切な人を呼び寄せるなど、存分に活用して直行便の良さを体感して頂ければとても嬉しく思います」
 


 

全日本空輸株式会社(All Nippon Airways Co., Ltd.)
定行 亮(さだゆき りょう )
豪州・オセアニア地区総代表兼シドニー支店長


<略歴>1986全日本空輸株式会社入社。ロサンゼルス支店マネージャー、東京支店国際販売部長、長崎支店長などを経て、2015年10月より現職。
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