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【パースエクスプレス・マガジン】第50回「AリーグとJリーグの外国人選手補強戦略」

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サッカーW杯ロシア大会も終わり、代表チームは新たなサイクルで回り始めましたが、各国プロリーグも新シーズンを迎えたり中断していたシーズンが再開したりしています。W杯後に新シーズンを迎えている欧州メジャーリーグは、例年通り莫大な移籍金や給与でクラブ間の選手移籍が行われました。Aリーグはこれから新たなシーズンを迎え、Jリーグはリーグ再開となっていますが、両リーグ共に外国人選手を補強して戦力補充をW杯の前後の時期に行いました。
 
そこで、恒例の質問です。

 

Q  Aリーグは新シーズンの、Jリーグは再開後の選手補強で、目玉外国人選手は誰になると思いますか?

 

A  Aリーグでは、鳴り物入りでメルボルン・ヴィクトリーFCに加入した元日本代表の本田圭佑選手でしょう。そして、Jリーグではこれまた鳴り物入りでヴィッセル神戸へ加入した元スペイン代表のアンドレス・イニエスタ選手と、サガン鳥栖のこちらも元スペイン代表のフェルナンド・トーレス選手でしょう。

 
まず、Aリーグの移籍市場は今回に限っては大人しかったと言わざるを得ません。世界に報道されるようなニュースは、本田選手以外にはいなかったと思われます。6年前のアレッサンドロ・デルピエロ氏がシドニーFCへ、小野伸二選手がウェスタン・シドニー・ワンダラーズFCに加入したニュースが懐かしく感じます。Aリーグは、クラブの健全経営の基になっている「サラリーキャップ制」というレギュレーションが、選手獲得の弊害になっていることは言うまでもありません。「マーキープレイヤー」を認めてはいますが、Jリーグに比べれば各クラブが驚くような冒険をし難い環境にあると言えます。
 
今回のメルボルン・ヴィクトリーFCは、本田選手獲得のための費用をクラブとリーグ、ペイTVで分担し、捻出しました。その事実は筆者にとって驚きでしたが、クラブとリーグの野心的な戦略を感じました。今後ですが、Aリーグはリーグ機構を筆頭に外国人選手獲得戦略を“管理”し、将来はアメリカメジャースポーツのような「ドラフト制度」を採用することが、リーグのビジョンに合致すると筆者は考えています。
 
一方、Jリーグは一部のクラブですが、豊富な資金源を有するクラブが驚くような補強策を打ち出しました。前出のイニエスタ選手やトーレス選手がそれにあたりますが、Jリーグは非常にニュースソースの多かったストーブリーグでした。両選手の移籍報道は日本のみならず世界中を駆け巡りましたが、特にイニエスタ選手の獲得に至ってはヴィッセル神戸のオーナーの野心的な戦略が莫大な投資を後押ししたと思われます。そして、世界的なビッグクラブにしようというビジョンがあるのだと感じました。
 
また、Jリーグは劇的に増えた放映権料の分配金と優勝賞金をどのように使うか各クラブで差が出てきています。オーストラリアに比べれば緩い「財務基準」をうまく利用し、冒険をするクラブが今回の2つのクラブに影響されて、今後も出てくる可能性は高いと思います。ヴィッセル神戸は、オーナーが保有する企業がスペインのバルセロナFCのスポンサーになったり、テニスの国別対抗戦である「デビスカップ」の放映権を共同出資するなど、世界のスポーツ界で足跡を残そうとしています。日本にようやく現れた特徴的なサッカークラブのオーナーとしても要注目です。
 
結局、選手獲得戦略は“クラブやオーナーの野心”が直結します。世界戦略をもっているオーナーがいるクラブが、今後も目立つニュースソースを提供してくれるでしょう。ちなみに、アジアのプロリーグは中国を筆頭に金銭面で伸び盛りの国が多く、ニュースソースになり得る選手獲得競争が激化することが予想されます。AリーグとJリーグが共にその競争の中でアジアの盟主として競い合ってほしいと願っています。
 

 


【筆者:junchang】2010年よりサッカーについての独自の見解を自身のブログ「junchang & the MFF」に掲載。1日2万ページビューを記録することもあり、記事がlivedoor系サッカーサイト「SOCCER JOURNAL(サッカージャーナル ※現在閉鎖中)」に転載されたこともある。 ブログ:http://blog.livedoor.jp/junchang512/

 

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