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【パースエクスプレス・マガジン】第60回「オーストラリアと日本サッカーではどちらが格上?」

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早いもので本誌に連載をさせて頂いて5周年を迎えることができました。筆者が思い付きで“戯言”らせて頂いたネタも今回で60回を数えさせて頂いております。これも偏に読者の皆さん、本誌編集部の皆さんあってのことです。感謝致します。

が思い付きで“戯言”らせて頂いたネタも今回で60回を数えさせて頂いております。これも偏に読者の皆さん、本誌編集部の皆さんあってのことです。感謝致します。
 
 
さて、そんなタイミングでの恒例の質問ですが…。
 
Q オーストラリアと日本のサッカーではどちらが格上でしょうか?
 
A これには様々な比較が必要です。過去の連載にて触れさせていただいた記事も参考に、答えを導き出してみましょう。
 
 
まず、比較項目を(1)〜(5)にて比較してみましょう。
(1)リーグの積み重ねてきた歴史と実績(本誌第14回「AリーグとJリーグの格」と第34回「AリーグとJリーグにとってのACL」で言及)
(2)代表の歴史と実績(本誌第23回「オーストラリアと日本のメジャータイトル」で言及)
(3)環境面(本誌第9回「オーストラリアと日本のサッカー環境」で言及)
(4)育成面(本誌第13回「オーストラリアと日本のサッカー育成」で言及)
(5)将来性(本誌第28回「オーストラリアと日本の若年層」と第32回「AリーグとJリーグの未来」で言及)
 
(1)AリーグとJリーグの歴史と実績:軍配は日本
 
Aリーグは2004年に産声をあげ、15年の歴史があります。しかし、それ以前の1977年からNational Soccer Leagueがありました。リーグは都合42年の歴史を誇ります。Jリーグは1993年に産声をあげ、26年の歴史があります。しかし、それ以前の1965年からJapan Soccer Leagueがありました。リーグは都合54年の歴史を誇ります。リーグの歴史に関しては、日本に一日の長がありますね。
 
リーグの実績に関してはどうでしょうか?単純な比較が難しいですが一番わかりやすいのはやはりACL(AFC Champions League)の結果ではないかと思い、比較します。Aリーグ勢がACLに参加し始めてからの実績を比較するためにポイント制にし、参加クラブ数で割ります(参加クラブ数がレギュレーションの関係で豪日で異なる故)。
 
【優勝が10ポイント、準優勝が7ポイント、ベスト4が5ポイント、ベスト8が3ポイント、決勝T進出が2ポイントと設定】
<Aリーグ>
2007年 シドニーFCがGL敗退、アデレード・ユナイテッドがGL敗退で計0ポイント(参加2クラブ):ポイント0
2008年 メルボルン・ヴィクトリーがGL敗退、アデレード・ユナイテッドが準優勝で計7ポイント(参加2クラブ):ポイント3.5
2009年 ニューカッスル・ジェッツが決勝T進出、セントラルコースト・マリナーズがGL敗退で計2ポイント(参加2クラブ):ポイント1
2010年 メルボルン・ヴィクトリーがGL敗退、アデレード・ユナイテッドが決勝T進出で計ポイント2(参加2クラブ):ポイント1
2011年 シドニーFCがGL敗退、メルボルン・ヴィクトリーがGL敗退で計0ポイント(参加2クラブ):ポイント0
2012年 ブリスベン・ロアーがGL敗退、セントラルコースト・マリナーズがGL敗退、アデレード・ユナイテッドがベスト8で計3ポイント(参加クラブ3):ポイント1
2013年 セントラルコースト・マリナーズが決勝T進出で計2ポイント(参加クラブ1):ポイント2
2014年 ウエスタン・シドニー・ワンダラーズが優勝、セントラルコースト・マリナーズがGL敗退、メルボルン・ヴィクトリーがGL敗退で計10ポイント(参加クラブ3):ポイント3.3
2015年 ブリスベン・ロアーがGL敗退、ウエスタン・シドニー・ワンダラーズがGL敗退で計0ポイント(参加2クラブ):ポイント0
2016年 メルボルン・ヴィクトリーが決勝T進出、シドニーFCが決勝T進出で計4ポイント(参加クラブ2):ポイント2
2017年 アデレード・ユナイテッドがGL敗退、ウエスタン・シドニー・ワンダラーズがGL敗退で計0ポイント(参加クラブ2):ポイント0
2018年 シドニーFCがGL敗退、メルボルン・ヴィクトリーがGL敗退で計0ポイント(参加クラブ2):ポイント0
 
結果『リーグ実績ポイント:合計13.8』
 
 
<Jリーグ>
2007年 浦和レッズが優勝、川崎フロンターレが決勝T進出で計12ポイント(参加クラブ2):ポイント6
2008年 ガンバ大阪が優勝、鹿島アントラーズが決勝T進出、浦和レッズが決勝T進出で計14ポイント(参加クラブ3):ポイント4.6
2009年 名古屋グランパスがベスト4 、ガンバ大阪が決勝T進出、川崎フロンターレがベスト8、鹿島アントラーズが決勝T進出で計12ポイント(参加クラブ4):ポイント3
2010年 川崎フロンターレがGL敗退、鹿島アントラーズが決勝T進出、ガンバ大阪が決勝T進出、サンフレッチェ広島がGL敗退で計4ポイント(参加クラブ4):ポイント1
2011年 ガンバ大阪が決勝T進出、名古屋グランパスが決勝T進出、セレッソ大阪がベスト8、鹿島アントラーズが決勝T進出で計9ポイント(参加クラブ4)平均ポイント2.2
2012年 ガンバ大阪がGL敗退、FC東京が決勝T進出、名古屋グランパスが決勝T進出、柏レイソルが決勝T進出で計6ポイント(参加クラブ4):ポイント1.5
2013年 ベガルタ仙台がGL敗退、浦和レッズがGL敗退、サンフレッチェ広島がGL敗退、柏レイソルがベスト4で計5ポイント(参加クラブ4):ポイント1.2
2014年 セレッソ大阪が決勝T進出、サンフレッチェ広島が決勝T進出、横浜FマリノスがGL敗退、川崎フロンターレが決勝T進出で計6ポイント(参加クラブ4):ポイント1.5
2015年 柏レイソルがベスト8、ガンバ大阪がベスト4、浦和レッズがGL敗退、鹿島アントラーズがGL敗退で計8ポイント(参加クラブ4):ポイント2
2016年 FC東京が決勝T進出、サンフレッチェ広島がGL敗退、ガンバ大阪がGL敗退、浦和レッズが決勝T進出で計4ポイント(参加クラブ4):ポイント1
2017年 浦和レッズが優勝、鹿島アントラーズが決勝T進出、川崎フロンターレがベスト8、ガンバ大阪がGL敗退で計15ポイント(参加クラブ4):ポイント3.7
2018年 鹿島アントラーズが優勝、柏レイソルがGL敗退、川崎フロンターレがGL敗退、セレッソ大阪がGL敗退で計10ポイント(参加クラブ4)平均ポイント2.
 
結果『リーグ実績ポイント:合計31.2』
 
 
(2)代表の歴史と実績:軍配は引き分け
オーストラリアがW杯に初めて参加したのが1974年大会、日本は1998年大会にようやく初出場を果たしました。代表の歴史ではオーストラリアの方が早く世界に名を売っています。ちなみに余談ですが、両国のサッカー協会はいつできたでしょうか?オーストラリアサッカー連盟は1961年に、日本サッカー協会は1921年に設立されています。運営母体は日本の方が早いのですね。ただ、歴史の始点をどこに置けば良いか?非常に曖昧であり、歴史については筆者の独断で引き分けとさせて頂きました。続いて、代表の実績面ですが、オーストラリア代表がアジアカップに参加するようになってから両国共に1度づつのアジアカップタイトルを獲得しています。また、W杯には両国とも参加し続けており、決勝トーナメントに進出できたりできなかったり双方目立った戦績を残せているとは言えません。代表の実績は互いに引き分けと見て間違いないのではないでしょうか。
 
(3)環境面:軍配はオーストラリア
プロサッカーリーグが設立されて、確かに歴史が長い日本の方がスタジアム環境は恵まれているでしょう。しかし、サッカーを嗜もうとする裾野まで視点を広げると、サッカーを嗜む環境は圧倒的に自然豊かなオーストラリアの方が恵まれていると考えています。これは(5)の将来性にも繋がりますが、選手が育つためには“遊び”のサッカーが欠かせず、ふとした時に芝が敷かれた広大な公園ですぐにサッカーができる環境が必要不可欠です。
 
(4)育成面:軍配は日本
この面は日本の方が進んでいるのではないかと筆者は考えています。組織が体系化され、各地域に眠っている才能を効率よく発掘できる体制が、日本の方が整っていると思います。また単純にサッカーに触れている人口がオーストラリアよりも日本の方が多いためでもあります。それは、近年のアンダー世代の代表の実績を見れば明らかでしょう。U-20W杯、オリンピックに関しては直近の大会にオーストラリア代表が出場できないのに対し、日本は両方とも出場を果たしております。また、化け物級の選手たちの台頭の期待度で言えば、具体例ではオーストラリア代表のダニエル・アルザ二選手よりも日本代表の久保建英選手の方が期待値が高いのではないかと勝手に思っています。
 
(5)将来性:軍配は引き分け
若手が育つ将来性は、現時点では日本の方がより効果的な体制が整っているので高いと言えます。直近の日本の若手選手達の海外移籍情報を見てみても明らかです。10代後半から20代そこそこの選手達の移籍動向は、過去に類を見ないほどです。ただし、これはリーグの将来性の視点で見ると日本が青田刈りの市場と化してしまう危険性を含んでおり、自国リーグの弱体化に繋がりかねません。多額の移籍金を得るほどの経済的効果が見込めないままであれば、欧州メジャーからは“良いカモ”扱いをされ続けてしまいます。オーストラリアも育成と強化に関し日本が先んじている部分を補うよう努力をしていることが推察され、今後サッカー人口が増え、現在の恵まれた環境を最大限利用し育成、強化すれば日本を凌駕できるポテンシャルは持っているだろうと考えています。
 
さて、これらの結果からオーストラリアと日本のどちらが格上なのか?結果的にオーストラリアが1勝で、日本が2勝なので、日本へ軍配が上がりました。ただ、筆者自身が今回はこのネタを選択していますが、総合的には引き分けのような気がします。
 
さて連載5周年を迎え、気分も新たに、今後もよろしくお願いいたします!いつかオーストラリアに行き、直接Aリーグの試合を観てみたいと野望を引き続き抱いております!


【筆者:junchang】2010年よりサッカーについての独自の見解を自身のブログ「junchang & the MFF」に掲載。1日2万ページビューを記録することもあり、記事がlivedoor系サッカーサイト「SOCCER JOURNAL(サッカージャーナル ※現在閉鎖中)」に転載されたこともある。 ブログ:http://blog.livedoor.jp/junchang512/

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