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. | 有袋類の歴史 | . |
一口メモ
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■有袋類の起源はアメリカ大陸だった?! 今やオーストラリアの代表と言っても過言ではない有袋類。しかし、中生代(白亜紀やジュラ紀の時代)から新生代(約6500万年前から現在を含む、地質3大区分で1番新しい時代)初期にかけては状況が違うようです。現在、哺乳類は「真獣類」「有袋類」「単孔類」の3つに大きく分かれていますが、有袋類と真獣類が分類したのは約1億年前とされています。この頃、世界中に有袋類が多く生息し、2〜3mのワラビーやコアラの祖先が暮らしていました。しかし、最も古い有袋類の化石はカナダから発見されています。他にも南アメリカから原始的種の化石も発見されていることから、オーストラリア起源説もありますが、アメリカ大陸説が有力と言われています。 |
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有袋類がオーストラリアに多くいるのは? | |||
■大陸移動がヒント 有袋類が真獣類と分類した中生代(白亜紀)、その後の新生代(第三紀)は世界中で有袋類が繁栄していました。しかし、分類したこれらの動物達は、生存を争うライバル同士でもあったのです。 約2億年前、世界中が陸続きだった地球は変化を続け、約6500万年前までには大陸の分離が進んでいました。その頃南アメリカ大陸とオーストラリア大陸、南極大陸はまだ陸続き(ゴンドワナ大陸)でした。ちなみにこの頃、南アメリカ大陸にいた有袋類がオーストラリアに移動してきたと言われています。そして約500万年前〜200万年前に南アメリカ大陸がオーストラリア大陸と分離して北アメリカ大陸と地続きになり、北アメリカから南下した真獣類が有袋類を捕食し、一部の有袋類を除いてほとんどの有袋類がアメリカ大陸で絶滅してしまいました。 それぞれの地域で生存競争から勝ち残ってきた真獣類。しかし、陸続きだったオーストラリア大陸と南極大陸の厳しい自然環境には耐えられず、有袋類と単孔類(カモノハシ、ハリモグラ)のみが生き残ったのです。大陸の分離が進み、南極大陸が凍ってしまった後も、オーストラリア大陸の有袋類は既に生存しない真獣類を恐れることなく約4500万年もの間、この地で進化し続けたのです。 |
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有袋類の出産、子育て | |||
有袋類の妊娠期間は通常短く、受精してから4〜5週間の胎児を未熟な状態で出産。胎児の数は1〜4匹が主流です。出産後、育児のうと言われる下腹部の袋で子育てをします。育児のうの中には乳首があり、胎児は袋から出るようになるまでの約4〜9ヶ月をこの中で過ごします。私たちは、カンガルーのように前向きの育児のうをイメージしがちですが、ウォンバットのように穴を掘る時に土が袋に入らないよう、後ろ向きに育児のうがある種類も多いのです。
育児のうから出るようになった後は、コアラのように母親の背中に背負われて成長する種類もいます。カンガルーは袋から出るようになった後も育児のうに頭を突っ込んで母乳を吸います。成熟する時期も種類によって違いますが、ヒメウォンバットは2年で成熟し、親元を離れます。
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. | 有袋類区分 | ||
■オーストラリアに生息する有袋類の区分図
有袋類と言っても、その種類は様々。 下の図は、オーストラリアの有袋類にスポットを当てた生物学上の有袋類区分です。 |
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