トラック誘拐未遂事件
被害者:A子・23才・ワーホリ
被害:バス停でバスを待っていたら、誘拐されそうになった



海外が初めてという私がオーストラリアに来て3日目の朝。右も左も分からないまま不安と緊張の中、英語学校に行くためにNedlandsの大通りの交通量も多いバス停に座ってバスを待っていた。すると、一台の大型トラックが「プップーッ」とクラクションを鳴らしてきた。私はパースに来て3日目。当然のごとく知り合いのはずもない。自分ではないと思いつつ、うるさくクラクションを鳴らすトラックを知らんふりし続けていた。すると、トラックの中から1人の中年男が降りてきて「お前!!お前だ!!」と私を指差し、近づいてきた。英語力もヒアリング力もなかった私は「どうしよう…」とオドオドするだけ。逃げるべきか、このまま笑ってごまかすか…。ほんの一瞬のうちにいろいろな考えが頭の中を回っていた。その時…、突然トラックの中年男が私の手首をつかみ「フリーマントルへいくぞ!!」とトラックの方へと私を引っ張っていき始めた。私は、ただひたすら「Noーー!!」と叫んでいた。その間、バスを待つ人は誰もいなかったが、大通りにあるバス停だけに、私とトラックの中年男の横を車が何台も何台も通りすぎていっていた。しかし、悲しいことに誰も助けてはくれなかった。「もうダメだ!!トラックに乗せられて、誘拐される!!」と思ったその時、待ちに待ったバスがやってきた。中年男はバスが停まるはずの場所にトラックを停め、邪魔だったのでバスの運転手に「プップー」とクラクションを鳴らした。そしてその中年男は、かなり焦り気味で私の手を離しトラックに乗り込み、去っていった。
   
 
被害者にとってバスが来たのは非常にラッキーでしたね。もし、バスが現れなかったとしたら、恐らく彼女はそのまま連れさらわれていただしょう。そして、災厄の場合は、身元を割り出すことができずにいたかもしれません。今回の場合は、歩行者の少ないところでおきた事件ですが、ここでも再度アドバイスします。必ずひとりではなく友達と一緒に出歩くようにしましょう。そして、身の危険を感じるようなことがあったら、すぐに警察に届けるようにして下さい。
 
何かが起きたときは、日本語、英語どちらでも構わないから大声をあげて叫び、助けを求めること。暴れて人目を引くことは、犯人に対して効果的。
来たばかりで土地も知らない、環境に不慣れだということを今回のケースの場合は犯人が察したはず。場所がわからなくても挙動不振にならないこと。スキを見せないように気をつける。
誰にでも笑顔で接するフレンドリーなオージーだからといっても、相手を見極めることが必要。
知らない人に声をかけられても無視する。不審な人からは遠ざかる。
ひとりの時、人のいない所は、極力避けるようにする。
防犯ベルを持ち歩くのもかなり効果的(ハードウェアショップなどで購入可)。
携帯電話を持ちながら歩くことも防犯に効果的。相手を威嚇することにもなりうる。

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