オーストラリア映画のヒット作
一挙29タイトル紹介!
後編
 
 

.
Chopper
チョッパー

製作:2000年 (約94分)
監督:アンドリュー・ドミニク
主演:エリック・バナ

  「有名になりたい」その思いがチョッパーを大胆かつ全く予期できない行動に駆り立てる。メルボルン刑務所に収容された、実在の凶悪犯マーク・チョッパー・リードの自伝を映画化した衝撃の話題作。難役を演じたエリック・バナは、ハリウッドからも注目を集めた。

知ってた?
①エリックは、この役を演じるため20キロも増量したそう。
②チョッパーは本作以降も次々に自伝を出版、どれもベストセラーの人気ぶり!  


The Tracker
トラッカー

製作:2002年 (約90分)
監督:ロルフ・デ・ヒーア
主演:デイヴィッド・ガルピリル

  白人の警察部隊は、トラッカーと呼ばれる道案内役のアボリジニを連れて奥地へ足を踏み入れる。この部隊のメンバーが当時の様々な立場を代表し、時代の深層を伝えてくれる。トラッカーを演じるガルピリルの見事な表現力は、映画を通じてアボリジニ文化の理解に貢献したと評されている。


Rabbit Proof Fence
裸足の1500マイル

製作:2002年 (約94分)
監督:フィリップ・ノイス
主演:エヴァーリン・サンピ

  1930年代の隔離・同化政策の元、強制的に連行されたアボリジニの少女3人が、収容所を抜け出し2400キロの道を歩き出す、実話に基づいたストーリー。権利を踏み躙られたアボリジニの苦難とともに、信念を抱いて職務に当たる収容所の役人たちをありのままに映し出している。

知ってた?
ラビット・プルーフ・フェンスは、開拓民が持ち込んだウサギから牧草地を守るために1907年に作られている。なんと全長8614キロ!しかし、効果は期待通りではない模様。  


Japanese Story
ジャパニーズ・ストーリー

製作:2003年 (約106分)
監督:スー・ブルックス
主演:トニ・コレット

  オーストラリアにやって来た日本人男性と、彼のガイドを務めるオーストラリア人女性のラブ・ストーリー。オーストラリア人から見た典型的な日本人の姿を、文化の違いを超えた恋愛とともに描く。「アバウト・ア・ボーイ」でお馴染みのトニ・コレット主演。パース、ピルバラ、ポート・ヘッドランドで撮影。
知ってた?
出演俳優の綱島郷太郎は、ABC放送の「Changi」にも出演、日本では大河ドラマ「武蔵」などに出演している!


Bondi Tsunami
ボンダイ・ツナミ

製作:2004年 (約90分)
監督:レイチャル・ルーカス
主演:安部 雄大

  日本人の若者サーファーが、ボンダイ・ビーチからゴールド・コーストまで車で旅をするロード・ムービー。日本滞在経験のある監督が、オーストラリアを訪れる日本人サーファーの心境をテーマに、美しい東海岸のビーチと若者の自由への欲求を描いた。
知ってた?
①この映画は、日本初公開として昨年の愛知万博で特別放映された。 ②主役の安部雄大さんは、サーフボード一本を持って8年前に渡豪したサーファー。


The Proposition
プロポジション

製作:2005年 (約100分)
監督:ジョン・ヒルコート
主演:トム・バッジ

  血に染まった開拓民とアボリジニ、警察とギャングの衝突を厳しくもリアルに描いた作品。過去と正面から向き合ったオーストラリアの歴史物語として、地元映画産業でも高く評価された。開拓の歴史についての理解が深まるとともに、大陸の美しさを改めて実感できる。
....
Lantana
ランタナ

製作:2001年 (約117分)
監督:レイ・ローレンス
主演:アンソニー・ラパリア

  周囲に絡みつく植物「ランタナ」のように複雑に絡みあう4組のカップルの関係をひも解くミステリー。戯曲を映画化した作品で、特定のポイントやアングルから登場人物を写す演出が戯曲のよさを残している。情緒あふれるオーストラリアらしい作風が、国内外で高く評価された。



Australian Rules
オーストラリアン・ルール

製作:2002年 (約94分)
監督:ポール・ゴールドマン
主演:ネイサン・フィリップス

  オーストラリアン・フットボールの決勝に挑む少年達だったが、大人たちが白人とアボリジニの選手を差別することによって、衝撃的な悲劇に導びかれてしまう。オーストラリアの社会問題のひとつである、多国籍民族が共存することの難しさを表現した作品。
知ってた?
「オーストラリアン・ルール・フットボール」、通称「フッティー」は、西オーストラリアで最も熱狂的な人気を誇る観戦スポーツ!  


Ned Kelly
ケリー・ザ・ギャング

製作:2003年 (約110 分)
監督:グレゴール・ジョーダン
主演:ヒース・レジャー

  無実の罪で囚われた囚人の息子として、差別と偏見に苦しみながら権力に立ち向かうギャング、民衆のヒーローであったネッド・ケリーの生涯を描いたノンフィクション。ヒース・レジャー、オーランド・ブルーム、ジェフリー・ラッシュの共演作としても話題を呼んだが、日本では劇場未公開。



Somersault
サマーソルト

製作:2004年 (約106分)
監督:ケイト・ショートランド
主演:アビー・コーニッシュ

  6歳のハイジは家を出て自分の力で生きていくことを決心する。生きることの厳しさと愛をテーマにした作品で、監督のケイト・ショートランドは2000年に映画学校を卒業したばかりの期待の新人。長編映画デビュー作となる本作でアカデミー賞にもノミネートされた。



Little Fish
リトル・フィッシュ

製作:2005年 (約110分)
監督:ローワン・ウッズ
主演:ケイト・ブランシェット

  シドニー郊外に住むトレイシーは、犯罪社会の中で暮らす弟、麻薬中毒の父との関係に悩みながら自身の生き方を探っている。オスカー俳優ケイト・ブランシェットらハリウッドで名を馳せたオーストラリア出身の名優たちが、地元でその才能を集結させて生み出した渾身の一作。
知ってた?
本作舞台のカブラマッタは、シドニーから車で1時間ほどにある町。アジア系移民が多く「日帰りのアジア旅行」が擬似体験できる町。  


Wolf Creek
ウルフ・クリーク

製作:2004年 (約94分)
監督:グレッグ・マックリーン
主演:ジョン・ジャレット

  西オーストラリアのブルームから出発し、隕石が衝突した町として知られる観光名所、ウルフ・クリークへの旅を舞台に描かれている。広大なオーストラリアのアウトバックをラウンド中のバックパッカーの失踪、殺人事件の事実に基づいて作られた衝撃作。

最新オーストラリア映画

Candy
キャンディ

製製作:2006年(約104分)  現在上映中
監督:ニール・アームフィールド  主演:アビー・コーニッシュ

  お互いの存在だけを求めて、ゆがんだ愛の楽園を築いていくキャンディーとダンの物語。シドニーが舞台となっており、街並みやファッションなどにシドニーの若者文化を垣間見ることができる。実力派オーストラリア・スターが共演した話題作。

Ten Canoes
テン・カヌーズ

製製作:2006年(約90分)  現在上映中
監督:ロルフ・デ・ヒーア  主演:クルーソー・カーダル

  愛と嫉妬をテーマにしたアボリジニの悲劇の神話が映し出される。全編すべてをアボリジ二の言語で撮影したオーストラリア初の作品で、生来のアボリジニがすべての役を演じ、小物も彼らが手がけたというこだわり。カンヌ国際映画祭の特別賞を受賞。

Solo
ソロ

製製作:2006年(約98分)  現在上映中
監督:モーガン・オニール  主演:コリン・フリールズ

  シドニーを舞台に、オーストラリアの闇社会の真髄に迫るアクション・ドラマ。新人発掘プロジェクトで1200人の新人監督の頂点に立ち、映画助成金100万ドルを手にしたモーガン・オニール監督のデビュー作で、オーストラリアの名優が勢揃いしている。

Jindabyne
ジンバダイン

製製作:2006年(約123分)  7月20日より上映予定
監督:レイ・ローレンス  主演:ガブリエル・ブライン

  ある死体の第一発見者となったスチュワートは、自らの行動が妻を追い詰めていくことに悩む。家族の絆をテーマにした物語で、NSW州ジンダバイン周辺の美しい景色が情緒的に映し出されている。

Footy Legends
フッティー・レジェンズ

製製作:2006年(約90分)  8月3日より上映予定
監督:コーア・ドュ  主演:アン・ドュ

  シドニー郊外でラグビーに情熱を注ぐ、ベトナム系青年ラックの物語。ラグビー・リーグをテーマにしたオーストラリア初の作品となるが、単なるスポーツ物語に留まらず、彼をとりまく友情や、本当の自分探し、夢と希望、家族との絆なども描いている。

  Photos and information supplied courtesy of:
Planet Video  www.planetvideo.com.au
20th Century Fox Film / Becker Entertainment / BVI / Dendy Films / Hopscotch Films / Icon Film Distribution Madman Cinema / Palace Films Roadshow Entertainment / Sony Pictures Releasing / UIP

This site is developed and maintained by The Perth Express. A.B.N. 31 058 608 281
Copyright (c) The Perth Express. All Reserved