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パースエクスプレス Vol.232 2017年5月号

パースグローリー Perth Glory


2016−17シーズンのファイナル進出チームが決まり、残すは順位争うとなった。そして、どのチームが今シーズンのチャンピオンに輝くのか?!


【Round 26】2017年4月8日  
 vs Brisbane Roar (nib Stadium) 3−1

リーグ1、2位の順位はほぼ確定となったが、トップ6チームに与えられるファイナルシリーズ進出のボーダーにいる4チームは、まだ順位争いを繰り広げられている。その意味でもグローリーはこのホームの一戦は必勝が至上命令だった。前半35分、背番号17番のDiego CastroのFKを背番号11番で、この試合キャプテンを務めるRichard Garciaがヘディングシュートでネットを揺らした。GarciaはRound 24にけがのチームメートの代わりに今季初出場を果たし、Round 25ではスタメン、今節はキャプテンとして同じくスタメンで出場し、けがに苦しむグローリーを支え、今シーズン初得点で結果を出した。前半はそのまま終了のホイッスルを聞くが、Roarの背番号8番、Jacob PepperがCastroへ明らかなる故意のファールで一時、両チームプレーヤーがつかみ合いとなった。その影響か、後半開始5分でCastroはベンチに下がる。ゲームメーカーを失ったグローリーは徐々に押される場面が増え、後半11分、Roarの背番号10番、Brett Holmanのシュートを防ぎに入ったグローリーの背番号26番、Lucian Goianが足にあてるも、不運にもそのボールはゴールへと吸い込まれた。だが、背番号9番のAndrew Keoghがストライカーの仕事をする。背番号19番のJoshua Risdonのクロスにダイレクトハーフボレーで勝ち越し点を挙げる。そして31分、けがから復帰の背番号8番、途中出場の今シーズンのキャプテン、Rostyn Griffithsがコースを狙った技ありのシュートで追加点を挙げた。結果、グローリーは必勝の一戦をものにした。

【Round 27】2017年4月16日  
 vs Melbourne City (nib Stadium) 5−4

2016−17シーズン最終節。前日に試合があったWestern Sydney Wanderersが引き分けたため、グローリーが順位を一つ落として6位。そして、試合開始前に勝敗が着いたBrisbane Roarが勝ち点3を積み上げ、3位に順位を挙げた。これらによって、最終試合のグローリーの対戦相手、Melbourne Cityは4位。しかし、Cityとの対戦結果次第では、まだまだ順位は動く。もし、グローリーが4点差をつけて勝つと、6位から4位にジャンプアップする。つまり、ファイナルシリーズの初戦がホームゲームとなる。4点差のミラクルが現実となるか、ファンが見守る中、開始5分にグローリーが先制する。背番号22番のAdam TaggartがPA内で倒され、PK。背番号17番のDiego Castroが冷静に沈め、あと3点。しかし、Cityの背番号17番、Tim Cahillが、前半21分に中央へ折り返されたクロスを左足で閃光。ゴール右隅に同点弾を叩き込み、一気にヒートアップしていたグランドは静まり返った。その後もグローリーは、最終ラインから押し上げ、攻め続けるもゴールを割ることなく、前半終了。残りの45分で4点差を作れるのか、その期待に後半開始5分で応える。中盤で小刻みにパスをつなぎ、最後に背番号9番のAndrew Keoghが右足を振り抜き、ネットを揺らす。残り、3点。6分後、背番号19番のJoshua Risdonの絶妙なクロスをTaggartがドンピチャで頭に合わせる。残り2点。そして、ゴール前20mの時点でのFK。反則の笛が鳴った後、ベンチが大急ぎで動く。FKのスペシャリストとして、今シーズン幾多ゴールを決めてきた背番号10番のNebojsa Marinkovicが急遽ピッチへ。そして、ファーストキックのFKでなんとゴールを決める。これで、あと1点。しかし、またこの男が。Cahillがゴール前で勝負強さを発揮で1点を返して、4−2。続いて追加点で、4−3に。残り5分で3点が必要になったグローリー。試合終了2分前にTaggartがこの日2点目を決め、12,261人のファンは最後の望みを繋げるも、背番号33番のGK、Liam Readyの無謀なフィールドプレーで、またしてもCityが1点を返し、終了のホイッスル。試合は5−4でグローリーが勝ちはしたが、順位の変動はなく、Cityが4位でグローリーが5位。ホームでのファイナル開催はなく、レギュラーシーズンは幕を閉じた。


今シーズンもチームのマエストロとしてチームを牽引した背番号17番のDiego Castro(写真左上)。ファーストキックのFKでネットを揺らし祝福される背番号10番のNebojsa Marinkovic(写真右上)。自国の英雄がAリーグに初参戦。Cityの背番号17番、Tim Cahillが自慢の跳躍力で頭一つ出る(写真下)。 Photos : Megumu Fujikawa










昨シーズンとまったく同じ顔合わせなったこの試合。結果は0−2でグローリーが惜敗している。しかし、今年は昨年のリーグ最優秀選手のこの男が輝いた。前半16分、左サイドで背番号9番のAndrew Keoghから、パスを受けると、PA内で落ち着いて相手DFを交わし、他2人のDFの間を通すシュートで先制した。敵地での大一番を最高のスタートで切ったグロールーは、なお攻め続けて前半の30分。カウンターから右サイドの背番号7番、Joel ChaineseがPA内の右45度からゴール左隅にシュートを決めた。2点を先行したグローリーに対して、完全にMelbourne Cityは出鼻をくじかれた。この日はCityの2枚看板、背番号17番のTim Cahillと背番号23番のBruno Fornaroliは精彩を欠き、グローリーのDF陣に軍配が上がった。90分間を通し、グローリーが優勢に試合を運ばせ、昨シーズンはこのElimination Finalsで姿を消したが、今シーズンは次に進む。





今シーズンはリーグ戦で記録的な強さを見せたSydney FCとのSemi Finals。最終節での大量得点、そして前試合での敵地での勝利で勢いづくグローリーがどこまで食い下がれるかが見どころとなった一戦だが、先制したのはSydney FC。しかも、Sydney FCの自慢の攻撃陣ではなく、後方から上がてきた背番号6番のJoshua Brillanteの20m以上ものロングシュートがネットに突き刺した。そして、16分後に問題のシーンが訪れる。シドニーの背番号5番のJordy Buijsと背番号14番のAlex BrosqueがワンツーでDFの裏に抜け、ゴールネットを揺らした。その際、Sydney FCの背番号9番、Bobがオフサイドの位置にいた。「ゴールは無効でオフサイドだ」とグローリーサイドは審判団に抗議し、ビデオ判定にて真偽を確認するまで至るが、BoboのプレーはBuijsとBrosqueのプレーに関与していないとの判断で、ゴールが認めた。しかし、そのBoboはグローリーのDF、背番号6番のDino Djulbicが守りに入ろうとした時の進路をふさいでおり、間違いなくプレーの関与があったと思われるが、無情にもシドニーの追加点は有効となった。2011−12シーズンのグランドファイナルや、翌シーズンの永井龍(現名古屋グランパス)が率いたElimination Finalsを思わせる、またしてもグローリーには勝利の女神は微笑まなかった。前半終了間際に3点目を追加したSydney FCは、後半も危なげない試合運びで、決勝への駒を進めた。一方、リーグ5位(昨シーズン同様)、ファイナルシリーズではベスト4でグローリーは、2016−17シーズンを終えた。


次号本誌にて2016‐17 Grand Finalの結果をお届けします。
お楽しみに!




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