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パースエクスプレス Vol.230 2017年3月号

パースグローリー Perth Glory


女子サッカーWリーグのグローリーが果たせなかった悲願を男子のAリーグ・グローリーがぜひ叶えてほしい。Aリーグはいよい終盤へ。ここからが本当の勝負だ!


オーストラリア女子サッカー W-League 2016-17 グランドファイナル

【Round 19】2017年2月12日
vs Melbourne City (nib Stadium) 0‐2
2度目のチャレンジも実を結ばず

今回で9シーズン目を迎えたオーストラリアの女子サッカーリーグ、Wリーグ。男子のAリーグに対して、女子の Wリーグではセミ・プロフェッショナルのチームが全 9 チーム参加し、リーグ戦とリーグ戦最終順位上位4チームで行なうファイナルシリーズが行われる。

 2016‐17シーズンを得失点差で2位とし、ファイナル進出を果たしたグローリー。2014シーズンで初のグランドファイナル進出を果たし、今回で2度目となる。初の優勝トロフィーをパースに持ち込むことができるか期待のかかる一戦となった。
   グランドファイナル最多となる4,591人の地元声援を受け、前半は押し気味に試合を進めたグローリー。豪州代表でグローリーのキャプテン、背番号20番のSamantha Kerrが積極的に攻撃を仕掛ける。しかし、昨年の覇者Melbourne Cityは徐々に試合をコントロールし、前半アディショナルタイムにコーチ兼選手の背番号10番、Jessica Fishlockが執念の一点をもぎ取る。後半は、DFの裏を狙い、何度も瞬足のKerrを走らせるも、パスは通らず、逆に後半27分には追加点を奪われた。後がなくなったグローリーは波状攻撃を仕掛けるも、Cityの牙城を最後まで崩すことはできなかった。2014シーズンでも地元開催のグランドファイナル。そして、今回も夢破れたグローリーだが、パースに優勝トロフィーがもたらされるのも近い将来を確信させる一戦だった。





【Round 19】2017年2月10日
 vs Adelaide United (Coopers Stadium) 5−0

前シーズン覇者のホームに乗り込んでの一戦。ただ、試合は一方的となった。前半15分、背番号19番のJosua Risdonのクロスを相手DFがヘディングでクリアしようとしたが、そのボールはネットを揺らすオウンゴールへ。37分には背番号17番のDiego Castroが角度のないところから個人技で追加点。前半アディショナルタイムにはそのCastroからのパスを背番号9番のAndy Keoghがチームに3点目をもたらす。グローリーの勢いは止まらない。後半1分、またしてもCastroのクロスから背番号22番、Adam Taggartがゴール正面から4点目。終了2分前には、Castro自身がゴールを決め、グローリーにとっては今シーズン最多得点差で勝利を収めた。勝利の立役者は何といってもCastro。2得点1アシスト、4ゴールに絡む働きを見せた。

【Round 20】2017年2月18日
 vs Brisbane Roar (nib Stadium) 2−2

上位進出チームになるための大事な一戦。前半は共にスロースタート。最初にスコアボードに数字を入れたのは、Brisbane Roar。31分にクロスを背番号9番のJamie Macleaenがゴール前で競り勝ち、こぼれ球をそのまま右足で閃光。元グローリーのMaclarenは得点後のパフォーマンスを控えて、グローリーファンを気遣った。そして6分後、左サイドで背番号17番のDiego Castroがゴールライン上で粘りながらクロス。そのボールを背番号10番のNebojsa Marinkovicがゴール右隅にミドルシュートを決める。得点後のリプレーでは、Castroのクロスの前にボールがゴールラインを割っているようにも見えたが、主審の判定はゴールイン。3分後、Roarの背番号50番、Dane Inghamがコースを狙ったシュートで勝ち越し、前半は終了した。迎えた後半開始3分、右からの完璧な連携で、背番号22番のAdam Taggartが同点とする。Taggartは3試合連続の10得点目を記録した。後半は徐々に両チームとも足が止まり、決定的なチャンスも減り、試合はそのまま終了。この試合、2015年U17W杯にオーストラリア代表のキャプテンとして出場したRoarの背番号29番、MFのJoe Calettiはスタメン、フル出場を果たした。Calettiは、日本人の母をもつ。

(左写真)試合後、Roarの監督のJohn Aloisiは背番号17番のDiego Castroのゴールラインのシーンについて苦言を呈した。(右写真)ホームの勝ち点1に悔やむグローリーの監督、Kenny Lowe。


【Round 21】2017年2月25日
 vs Western Sydney Wanderers (nib Stadium) 2−0

上位陣が敗れ、この試合で勝てば3位まで順位が上がるグローリー。一方、前節で無敗だったSydneyに初黒星を点け、3日後のACLで浦和レッズに4−0で負け、連戦続きのWestern Sydney Wonderers。Aリーグ唯一の日本人選手、Wonderersの背番号14番、楠神順平はこの日、スタメンでピッチに立つ。試合はお互いに様子を見ながらの展開だったが、アディショナルタイムに試合が動く。背番号17番のDiego CastroがFKをファーサイドの背番号14番のChris Haroldにピンポイントで蹴ると、そのボールをノートラップでジャストミート。相手DFに当たり、コースが変わりながらボールはゴールイン。グローリーが先制して、前半を終える。Wonderersの楠神は、要所要所でチャンスを生むパスを送るも、決定的な仕事はできなかった。この日の日中は気温が40度まで上がり、キックオフ時でも30度を超えていた。その影響か、徐々に両チームともに足が止まり、単調な試合となっていった。勝利目前のグローリーはアディショナルタイムに途中出場の背番号7番、Joel Chianeseがゴール前で合わせ追加点を挙げ、勝利したグローリーはRound 21を終えた時点で、3位まで順位をあげた。

Aリーグ唯一の日本人プレーヤー
楠神順平選手にインタビュー

Western Sydney Wanderersの背番号14番、MFの楠神順平選手に試合後、話を伺った。

インタビュー

●今日の試合を振り返って?
「良くなかったです。ファールされることが多かったですが、倒れずにそのまま前を向きたかったですね。もう少し、うまくできたかもしれませんが…」

●2月18日のシドニー戦は先発ではなかったでしたが、21日のACL戦(対浦和レッズ)を見越してですか?
「チームはローテンションでこの連戦を戦っていたので、おそらくそうだったと思います」

●その21日の浦和戦はいかがでしたか?
「前半は悪くなかったです。相手が巧いことは知っていましたし、耐えれば後半にチャンスがくると思っていましたが、逆に連続失点してしまい、残念でした」

●開幕してからほぼスタメンでの出場ですね。21試合を振り返り、そして残りの6試合の抱負は?
「全然、といった感じです。自分も3点しかとれていませんし…。チームが勝てていないのも、自分なりに責任を感じています。これからは一試合でも多く勝って、最低でも上位6位には残らないと、と思っています」

インタビュー



【Round 22】2017年3月4日
 vs Wellington Phoenix (QBE Stadium) 3−3

早い時点で2点を先行されたグローリーだが、背番号6番のDino Djulbicの最後方からのパスが背番号9番、Andy Keoghの得点を生む。しかし、後半開始2分にまたしても2点差とされる。しかし、この日はそれでは終わらなかった。後半22分、右からのクロスに背番号22番のAdam Taggartがゴールマウスを開く。そして、残り時間10分を切ったところで、PA外の45度の角度から17番のDiego CastroがFKを蹴る。効き足や角度的にもクロスを予想していた両チームイレブンだが、ボールはGKの頭上を越え、サイドネットを揺らした。芸術的な一発で、アウェイでの勝ち点1をもぎ取る試合となった。


パースグローリー
 2017年3月・4月の観戦インフォメーション

Round

開催日

対戦相手

試合会場

24

3月26日(日)

vs Sydney FC

nib Stadium(ホーム)

25

3月31日(金)

vs Adelaide United

Coopers Stadium

26

4月8日(土)

vs Brisbane Roar

nib Stadium(ホーム)

27

4月16日(日)

vs Melbourne City FC

nib Stadium(ホーム)




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