パースエクスプレス Vol.206 2015年3月号
Round14から勝ち星のないグローリー。勝ち点の貯金を食い潰しながら辛うじてリーグ1位をキープするも、後続の足音ははっきりと聞こえてきた。
今シーズンの対戦で、まだ一度も勝ち星を上げることができていない相手、Adelaide Unitedの本拠地であるCoopers Stadiumに乗り込んだグローリー。前半18分、味方からのパスを巧みなボールコントロールでAdelaideの背番号7番、Pablo Sanchezが先制点を奪う。巻き返しを図りたいグローリーは、後半開始8分に背番号16番のSidnei Sciolaからの絶妙なアシストを背番号10番のNebojsa Marinkovicが、豪快なミドルシュートを放つ。ボールはゴールマウスに。この得点で一気に流れを切り換えたいところだが、その後も思うような試合運びができないグローリー。むしろ、同点を死守するのが精一杯だった。負けはしなかったものの、何とか勝ち点1をゲットしたグローリーだった。
アウェイでの連戦続きのグローリーは、Melbourne Cityと対戦。両チームとも好調なプレーをみせ、一進一退の攻防を繰り広げた前半戦は、お互いに得点することなく後半へ折り返した。そして、後半も両チームともにチャンスを作るものの、決定的なシーンを生み出すことはできず、タイムアップ。どちらのゴールネットも揺らすことはなかった。後半のアディショナルタイムにPKを獲得したグローリーは、背番号9番のAndy Keoghに代わり、けがから復帰してきた背番号17番のMitch Nicholsがボールをけるも、Melbourne CityのGKで背番号20番、Tando Velaphiによってセーブされる。大一番の見せ場は、元セレッソ大阪のNicholsと元グローリーのVelaphi、両選手で繰り広げられたが、勝ち点を分ける結果となった。
昨シーズンのチャンピオン、Brisbane Roarをホームに迎えての一戦。試合は、前半26分に背番号14番のChris Haroldのヘディングのパスを、若きスターの背番号20番、Daniel De Silva が見事にゴールへ流し込み、先制点する。迎えた後半15分、ここ6試合で5得点を決めているRoarの背番号12番、Jean Carlos Solorzanoのシュート、そしてその2分後には背番号17番のMatt McKayがゴールネットを揺らし、さらに追加点を決める。だが、後半31分にRoarの背番号5番、Corey Brownがグローリーの背番号15番、Jamie Maclarenを倒して、一発退場。数的有利になったグローリーは後半39分、ポストに当たったボールを背番号6番のDino Dulbicがゴールにねじ込み、同点に。最後まで勝ち越しのゴールを狙うグローリーだが、無常にもアイムアップの笛は鳴らされた。
(左写真)スクリーンに写し出される両チームのロゴとスケジュール。間もなく、キックオフ。 (写真中央)Round 15(1月25日)以来、得点のないグローリーのストライカー、Andy Keogh。彼の復調が勝利のカギ。 (右写真)試合開始早々にもかかわらずゲキを飛ばす監督のKenny Lowe。
(上段左写真)背番号14番のChris Haroldが絶妙なヘディングの折り返しで、この試合のファースト・ゴールをお膳立てする。 (上段右写真)Haroldからのボールを受け、背番号20番のDaniel De Silvaが先制点を決める。 (上段左下写真)ハーフタイム・ショーではチアガールが華を添える。 (中段左写真)Roarのキャプテン、背番号17番のMatt McKayが勝ち越しのゴールを決める。 (中断右写真)Roarの背番号5番、Corey Brownがグローリーの背番号15番のJamie Maclarenを倒し、一発レッドカード。 (下段左写真)追加点につながる背番号27番のDragan Paljicのクロスはゴールポストに。 (下段右写真)ゴールポストで跳ね返ってきたボールを背番号6番のDino Dulbicがジャストミート。
ほぼ2ヶ月、勝ち点3をゲットできない不調の中、リーグ2位のMelbourne Victoryとの一戦。前半終了2分前、キャプテンの背番号23番、Michael Thwaiteからのパスを背番号9番のAndy Keoghがゴールに押し込む。Victoryからのオフサイドとの抗議に対する判定は覆らず、4試合ぶりのゴールとなったKeogh。Victoryのサポーターは、発煙筒をたくなどして不満を露にする場面もあった。後半に入り19分、Victoryの背番号15番、Daniel Georgievskiが味方からのパスを受け、ミドルシュートを決める。時間帯的にも価値ある同点弾となった。反撃の狼煙を上げるVictoryは、終了間際のアディショナルタイムで、背番号17番、Mitch Nicholsの本日2枚目のイエローで、数的有利を得るも、万事休す。グローリーとしては、なんとかドローへと持ち込むことができた結果となった。これで、4連戦連続引き分けとなり、一位転落の危機を1ポイント差で死守することとなった。
【パース出身のJack ClisbyがMelbourne Cityへ移籍】
背番号2番のJack Clisbyが、1月22日にMelbourne Cityへ移籍した。新地での新しい背番号は、もう一つ2が増え、22番となった。
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【期限付き移籍でグローリー加入のドイツ人Dragan Paljic】
けがで長期離脱をした背番号7番のYoussouf Hersiに代わりに、オランダ1部リーグ、Heracles Almeloから移籍した背番号27番のDragan Paljic。
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【Denis Kramar がデビュー戦のSydney FCで初得点】
けがで治療中の背番号13番、Diogo Ferreiraの代わりにスペインのGetafe CF Bより移籍した、スロベニア共和国出身の背番号28番、Denis Kramar。Round16で途中出場後、ゴールを決めている。
【パースグローリー、Brandon O'Neillを放出】
パース出身で、2011年からパースグローリーに在籍していたBrandon O'Neill。プレー機会を求め、3月5日にグローリーとの契約を解除した。
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【GKのDanny Vukovic Aリーグ最多出場記録更新中】
今年で10年目を迎えたAリーグの開幕年から試合に出場しているGKのDanny Vukovicが、3月7日に行なわれたRound 20で、221回の最多出場記録を樹立。元Sydney FCのMatt Thompsonの記録と並んだ。また、この試合でグローリーでの100試合目出場となった。3月14日のRound 21では、恐らくMatt Thompsonの記録を塗り替えることになるだろう。
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【グローリーで最多。Aリーグでは
3位のAndy Keogh】
3月7日現在のAリーグ公式ランキングでは、背番号9番のAndy Keoghがゴール数10得点で、グローリー最多。Aリーグでは、ランキング3位につける。
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【Nebojsa Marinkovic がアシスト数でAリーグトップに立つ】
Round 20を終えた時点でのAリーグ公式ランキングでは、最多のアシスト数7本を記録している背番号10番のNebojsa Marinkovic。
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