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パースエクスプレス Vol.205 2015年2月号

パースグローリー Perth Glory


本誌読者からアジアカップ決勝の観戦レポートが届いた!現場でしか味わえない臨場感溢れるレポートにオーストラリア初優勝の喜びが伝わる。

AFCアジアカップ2015

1956年から4年に一度開催されている「AFCアジアカップ」。サッカーアジアNo.1を決めるこの大会だが、今年で第16回目を迎え、オーストラリアで初開催となった。
前回覇者の日本代表(SAMURAI BLUE)は、グループリーグでのD組3試合(対パレスチナ4−0、対イラク1‐0、対ヨルダン 2‐0)に全勝して、首位で決勝トーナメントに進出した。そして、迎えたトーナメント1試合目の準々決勝、対アラブ首長国連邦との試合は、1‐1で延長にもつれ込み、決着が付かぬままPK合戦で4‐5と惜しくも敗戦を記した。2大会連続5度目の優勝を逃した日本代表は、4強入りすら叶わぬ大会となった。
一方、オーストラリア代表(SOCCEROOS)は、グループAの3試合(対クウェート4‐1、対オマーン4‐0、対韓国0‐1)を2勝1敗の2位で通過し、迎えた準々決勝では中国に2‐0、さらに日本を破ったアラブ首長国連邦には2‐0として、決勝に駒を進めた。そして、1月31日の決勝戦では、当大会無失点6連勝中の韓国との再戦となった。グループAで一度顔を合わせている両チームは、決勝の地、シドニーのANZ Stadiumにてアジア頂点の栄冠を賭けて戦った。熱気に包まれたその決勝の会場で、試合を観戦した本誌読者からレポートが届いたので紹介する。

【読者観戦レポート】
 アジアカップ決勝戦に家族で観戦しに行きました!“サッカー・ボーイ”の息子がSouth West U13(西豪州南西部の13歳以下選抜チーム)に選ばれて、そのお祝いで、去年から観戦計画は立てていました。
 決勝戦の試合開始は午後8時。5時過ぎにシドニー市内のホテルを出ましたが、試合会場行きの電車は、もうすでに黄色一色!車内では応援歌が歌われて、熱気ムンムン!ただ、赤いシャツの韓国サポーターも一角を陣取っていました。さて、さて、スタジアムの最寄駅に着くと、そこは人、人、人!そして、スタジアムの中に足を踏み入れると、反対側のゴール裏のみ赤色でしたが、あとは全て真っ黄色で埋め尽くされていました。
審判のホイッスルで試合が始まると、シュートが反れてゴールにならなくても拍手、ゴールチャンスには全員が立ち上がり、サポーターたちの応援は最高でした!私もかなりリアクションは大きな方ですが、会場では普通でした(笑。ふと昔、日本で通った阪神戦を思い出しました)。もちろん、韓国サポーターも負けていませんでしたが、やはり、ここはホームゲーム。今更ですが、私たち家族はSOCCEROOSサポーターとして観戦です!
 それにしても、サポーターたちの熱意は、ほんとにすばらしかったです。1点先制で、最後の最後に韓国に同点にされた時の絶望感や、延長戦も祈るような気持ちで見守っていました。
 その延長戦では、私たちサポーターの応援歌もボリュームがマックスに達して、ほぼ全員が総立ち状態。実際、どっちが勝ってもおかしくない試合内容でしたし、PK合戦かな、と思ったその時、な、な、なんとSOCCEROOSが勝ち越しのゴ〜ル!歓喜、快感、興奮で会場全体が大きく揺れていました。歓声も止むことなく、私も嬉し過ぎて、涙がチョチョ切れました!
 世代交代を乗り越え、若きSOCCEROOSが勝ち取ったアジアカップの頂点!カップ授与式は私たちの席からはかなり遠かったですが、その瞬間に立ち会えて大感動でした。パースから観戦しに行った甲斐がありましたー!観客数は、7万6,385人。わぁ〜おー!帰りの電車は、“ビッグ・スマイル”のサポーターによる「オジ−、オジーオジー、オイオイオイ♪」の掛け声が鳴り響いていました。
 去年、決勝戦のチケットを買った時は、日本の決勝進出を思い描いていましたが、オーストラリアに住む者として、地元優勝といった結果は、それはそれで嬉しかったです!サッカー音痴の娘まで「アジアカップ観戦は最高だった!」と。いい思い出になりました!

バッセルトン在住 三嶋 美津保

1月31日 オーストラリア vs 韓国 (ANZ Stadium) 前後半1−1/延長1−0

延長の末に2‐1で韓国を破り、オーストラリア初優勝



アジアカップのため3週間の中断期間を経て、Aリーグは再開した!

【Round 15】2015年1月25日 vs Melbourne Victory (nib Stadium) 3−3

1月の移籍期限で契約した背番号27番のDragan Paljicが、この日Aリーグデビューを果たす。乱打戦となったこの試合、Melbourne Victoryが先制するも、4分後には背番号14番のChris Haroldが倒されて得たPKを背番号9番のAndy Keoghが冷静に決め、同点とする。しかし、前半42分にVictoryが追加点を決め、前半終了。迎えた後半12分、Victoryのカウンターで2点差となり、グローリーに暗雲が立ち込めた。 だが、ドラマが残されていた。後半34分、背番号5番のRostyn Griffithsがゴール前の混戦でヘディングシュートを決め、1点差へ。勢いに乗ったグローリーは、試合終了2分前、背番号15番の途中出場、Jamie Maclarenが見事なドリブルシュートを決め、試合終了となった。勝ち点を分けた両チームだが、今シーズンホームでの最大観客数、12,271人はグローリーの不屈の精神を観た。

(上段左上写真)Victoryの背番号8番、Besart Berishaはこのゴールで得点ランキングを3位まで上げた。 (上段右写真)背番号5番のRostyn Griffithsのこの得点で一気に加勢するグローリー。 (下段左写真)背番号15番のJamie Maclarenのここしかないといったコースへのシュートは値千金となる。 (下段右写真)オランダ1部リーグのチームから移籍してきたドイツ人、背番号27番のDragan Paljic〈右〉。


【Round 16】2015年2月7日 vs Sydney FC (nib Stadium) 1−3

前半は互角の試合展開だったが、カウンターに対応した背番号27番のDragan Paljicがペナルティエリア内で相手選手のユニフォームを引っ張り、PKを献上。前半は、Sydney FCの1−0で終わる。ただ、前半35分にグローリーの背番号6番、Dino DjulbicとSydneyの背番号26番、Jacques FatyがSydneyのゴール前で交錯し、一時は両チームの選手が激しくもみ合うが、審判は両選手にレッドカードを提示して一発退場を命じた。両チーム10人で始まった後半戦、1月の移籍期限でグローリーに加わった背番号28番、Denis Kramarが、ペナルティエリア内で相手選手を倒してしまい、この試合2つ目のPKをSydneyに与える。試合を有利に進めるSydneyだが、後半26分、背番号6番のNikola Petkovicが故意のハンドで2枚目のイエローカードとなり退場。グローリーは9人の相手に波状攻撃をかけ、ゴール前のこぼれ球をDenis Kramarが押し込み、1点差とする。誰もが前試合の再来を期待したが、終了1分前に前がかったグローリーの裏をついて、Sydneyが追加点を奪い、万事休す。Round 5から守るリーグ1位の座は何とか1ポイント差で死守した。

(上左写真)Sydneyのカウンターに背番号27番のDragan Paljicがシュートコースに身体を入れるも、PKの判定を受ける。 (中段左写真)グローリーの背番号6番、Dino DjulbicとSydneyの背番号26番、Jacques Fatyが交錯して倒れ込む。 (下段左写真)審判によって、共に一発退場となる。 (上段右写真)この日、途中交代でグローリーの初出場となった背番号28番、Denis Kramarが逆転の狼煙を上げるが…。 (下段中央写真)駄目押しの3点目は、Sydneyの背番号11番、Bernie Ibini-Iseiによる得点。グローリーの背番号23番のMichael Thwaiteが処理をミスしてボールを奪われた。 (下段右写真)1点目のPKのキッカーと、2点目のPKの誘発など勝利に貢献したSydneyのストライカー、背番号21番のMarc Janko。高い打点でヘディングをする。



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