Vol..118/2007/11
「新たな恐怖がビルマを覆う」

 ビルマ(ミャンマー)からタイを経て、日本に戻って10日あまりが過ぎた。テレビや新聞で一時期、国際ニュース欄を賑わせたビルマの抗議デモの報道はすっかり消え去っていた。しかし、今日(11月9日)、新聞を開くと、久しぶりにビルマのニュースが載っていた。ビルマを再訪中のガンバリ(国連事務総長特別顧問)氏がアウンサン・スーチー氏や軍事政権の幹部と会ったということだ。だが、その紙面をじっくり読んでも、何が起こっているのかよく分からない。ビルマの状況をずっと追っている私でさえそうなのだから、テレビや新聞の見出しを見る人には、ビルマ国内で何が起こっているのか、チンプンカンプンだろう。
 大きな政治状況を語るのではなく、私がビルマ国内で経験したことを共有したい。以下、ビルマ出国直前に通信社に寄稿した一報である。

 
ラングーン(ヤンゴン)市内では、自動小銃を手にする兵士の姿を目にすることはなく、すっかり日常の平穏を取り戻した。 だが、アウンサン・スーチー氏宅へ通じる「ユニバーシティ通り」は警戒厳重のままである。
 


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